2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
3月3日に行われた映芸シネマテークVol.2の上映作品は東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作として作られ、その後、東京フィルメックスやサンセバスチャン映画祭などのコンペ部門に出品されて話題を集めた『PASSION』でした。この日のトークショ…
まずは出し抜けに、二つの言葉を我田引水、ディレードスチールしてみよう。「いや、当たり前だと思う。密告者は密告する。泥棒は泥棒する。殺人者は殺人する。愛する者たちは愛しあう。……みてごらん、コンコルド広場はきれいだろ。」言わずと知れるほど引用…
1989年の秋、小川徹から荒井晴彦へ編集・発行が継承された小誌が、今年で20年目の節目を迎えました。この間のさまざまな困難に対して寄せられた協力者および読者のみなさんの支援に、改めて深く感謝いたします。 20年目にあたり、協力者・愛読者のひとりA氏…
普段は映画の作り手にお話を伺うことの多い本サイトのインタビューコーナーですが、今回のお会いしてきたのは「B級ノワール論」の著者、吉田広明さんです。 「B級ノワール論」は昨年10月に発行された長編評論で、ジョセフ・H・ルイス、アンソニー・マン、…
今春、「TVアニメを原作にした映画の評を、そのアニメを見ていない人が書くべきではない」という主旨のコメントを読んだ。インターネットの匿名掲示板ではなく、日本で最も歴史と権威のある映画雑誌で、である。批判を向けられた人を知っているので、ヤジ…
ビデオ・ジャーナリズムとドキュメンタリー映画 ビデオ・ドキュメンタリー映画の勢いが止まらない。フィルム撮影によるドキュメンタリー映画を目にする機会が少なくなって久しいが、代わりにビデオ・ドキュメンタリー映画は質と量ともに充実してきている。多…
脚本家・荒井晴彦が映画とそこに描かれた歴史的事件について語る連載「荒井晴彦の映画×歴史講義」。本連載は日本映画学校脚本ゼミの卒業生を対象にした勉強会を採録したもので、映画『無能の人』などで知られる脚本家の丸内敏治さんがともに講師役を務めてい…
6月6日(土)~12日(金)に池袋シネマ・ロサで開催されるCO2東京上映展を前に、昨年のオープン・コンペ部門でグランプリを争い、今回ともに企画制作部門の助成監督となった新鋭二人に話を聞いた。 一人は、現代の暗部に直面した人物たちが辿りつく微…