映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■試写室だより『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』<br>ただのオーソドックスな映画化、とは言えないような批評的な映画

この作品は、平凡な高校生・市原隼人の前に夜な夜な謎のチェンソー男と戦う制服の美少女・関めぐみが現れ、彼女に惚れた市原は応援するという形でチェンソー男との戦いに関と共に没入していくことになる……というちょっと変わった設定です。

『ペルソナ』<br>樫原辰郎(脚本・監督)インタビュー

ピンク映画の数々の脚本で知られ、監督作のピンク映画『美女濡れ酒場』が高く評価された樫原辰郎監督の最新作『ペルソナ』が公開される。ゲームに付随する映画のホラー『THE呪いのゲーム』なども撮ってきたが、劇場公開作としては初の一般映画になる。

『子猫の涙』<br>釘宮慎治(撮影)インタビュー

これまで映芸DIARYでは、監督へのインタビューを中心に行ってきましたが、映画とは監督一人の力によって作られているものではありません。監督のイメージを具現化する優秀なスタッフがいなければ、優れた映画が生まれることもないでしょう。 1月26日から公開…

「映画芸術」ベストテンワーストテン決定

「映画芸術」誌、2007年度日本映画ベストテン/ワーストテンが 決定いたしましたので、ご報告いたします。 詳細については1月30日発売本誌422号にて掲載いたします。 本年度も「映画芸術」をなにとぞよろしくお願いいたします。 ベストテン 1 サッ…

■映画館だより『レンブラントの夜警』<br>幻視される物語

私はレンブラントの「夜警」を見たことがない。2002年から2003年にかけて京都、東京で立て続けに開催された展示会「大レンブラント展」「レンブラントとレンブラント派」でも見ることは出来なかった。18世紀以降、通称「夜警」と呼ばれる「フランス・バニン…

『リアル鬼ごっこ』<br>柴田一成監督インタビュー

今はデジタル機材の導入で映画の製作予算を大幅に縮小することが可能になっています。さらに製作委員会方式が普及したことで、予算を集めることも容易になりました。その結果、映画の製作本数は急増し、一部では粗製濫造の時代とまで言われています。しかし…