映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭から海外マーケットへ続く道~<br>NAFF 2009 IT PROJECT 参加者インタビュー<br> 入江悠(『SRサイタマノラッパー』監督)<br> 綿野かおり(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭東京事務局)<br> 相原裕美(ビィ・ウィズ代表)

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が、オフシアター部門でクランプリに輝いた監督に賞金を授与して次の作品の制作につなげるという体制になって2年目。今年は『SRサイタマノラッパー』の入江悠監督がグランプリを受賞。7月に行われたプチョン国際ファン…

映芸シネマテークvol.4『百年の絶唱』『微温(ぬるま)』トーク<br>井土紀州 今泉力哉 斎藤久志 荒井晴彦

テレビ局製作の映画が増え、シネコンが濫立する状況のなかで、商業映画が均質化してきているのではないか。こうした傾向に対するカウンターパワーとして、インディペンデント映画(自主映画)にひとつの可能性を見出すことができるのではないか。そのような…

映芸シネマテークvol.5の上映作品は沖島勲監督最新作『これで、いーのかしら。(井の頭) 怒る西行』に決定!!

12月1日(火)に開催される「映芸シネマテークvol.5」の上映作品は、あの『一万年、後‥‥。』の沖島勲監督が放つ最新作『これで、いーのかしら。(井の頭) 怒る西行』に決定!! ポレポレ東中野での公開(1月9日~)に先駆けての先行上映となります。入場料は…

闘うドキュメンタリー映画時評(2)<br>「山形国際ドキュメンタリー映画祭2009」<br>金子遊(映画批評家)

スケッチ・オブ・ヤマガタ 去る10月8日から15日にかけて、2年に一度のドキュメンタリー映画の祭典「山形国際ドキュメンタリー映画祭」が、山形市において開催された。映画祭は一つの怪物的な現象であろう。山形市民会館大ホールと小ホール、山形市中央公民館…

試写室だより『行旅死亡人』 <br>川の流れを見つめていますか <br>若木康輔(ライター)

キキキ、キーッ……ガシャン! 擬音にすると交通事故みたいな感じで、『行旅死亡人』を見てしまった。今年の秋はトラブルを抱えた仕事がない、数年振りに静かな良い秋だ、と喜んでいるとこんなショックが待っている。『百年の絶唱』も『ラザロ-LAZARUS-』も…

『ドキュメンタリー 頭脳警察』 <br>瀬々敬久(監督)インタビュー

89年に『課外授業 暴行』でデビューした後、サトウトシキ監督らとともに「ピンク四天王」と呼ばれ、97年の『黒い下着の女 雷魚』でカリスマ的人気を決定的にした瀬々敬久監督。近年は『泪壺』『フライング☆ラビッツ』(ともに08)『感染列島』(09)など活躍…

オルタナティブ・シネマ宣言――『TOCHKA』『谷中暮色』『行旅死亡人』 <br>松村浩行、舩橋淳、井土紀州トーク

テレビ局主導の製作委員会による映画が増え、全国にシネコンが濫立する動きと軌を一にするように、観客が話題作ばかりに集中する「一本かぶり」と呼ばれる状況が目立つようになった。一方で、映画制作を志す若者たちは上映会を開くこともなく、DVDを焼いては…