2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
昨年11月に行われた映芸シネマテークの上映作品は、40年以上のキャリアを持つ大ベテラン渡辺護監督のピンク映画『喪服の未亡人 ほしいの…』でした。リアリティに拘泥しない俳優の演技と大胆な省略を用いた軽快な語り口は、リアリズム重視の演技や長回し撮影…
2月26日から3月1日にかけて大阪梅田のHEP HALLを会場として自主映画の祭典、第5回シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)エキシビションが開催された。この映画祭は歴史こそまだ浅いものの、『ウルトラミラクルラブストーリー』の公開を6月に控える横…
擬似ドキュメンタリー 魔女伝説を背景にした『ブレアウィッチ・プロジェクト』(‘99)以降、ハンディカムのビデオカメラ映像を使用した「擬似ドキュメンタリー」(モキュメンタリー)の手法をときどき劇映画のなかで目にするようなった。 『クローバーフィール…
ホラーのジャンルで数多くの映画やオリジナルビデオ作品を発表してきた白石晃士監督が、ガンダーラ映画祭などで知られるイメージリングスのしまだゆきやすプロデューサー(※過去のインタビュー)と組んで撮り上げた新作『オカルト』が3月21日(土)から渋谷…
ハリウッドでは映画制作が巨大な産業であり、映画が商品である事はもはや特別興味がない人でも知っている事実だろう。そこにはおよそ創作活動というよりは、新商品をいかに売るかというマーケティング至上主義のシステムが伝統的に存在している。では具体的…
品川ヒロシ監督作品『ドロップ』はとてもよく出来た映画だ。間違いなくヒットもするだろう。ただこの、よく出来ている、という点を積極的に評価するか、断じて非難するかは、その人の映画に対する思想、信念がモノを云うことになる。「売れるものはダメだ」…
「モンタージュとはふたつの異物の衝突である」とは誰の言葉だったか。 自分で映画を作るとき、ふいにこの言葉を思い出し、一方で目の前の編集台で繰り広げられる退屈なる「交通整理」に冷や汗が出たりするのだが、「ふたつの異物の衝突」という部分だけを拡大解…
サイト販売用の最新号を20冊補充いたしました。 バックナンバーページからの購入が可能となりましたので是非ご利用ください。よろしくお願いいたします。