映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映芸シネマテークVOL1『喪服の未亡人 ほしいの…』<br>渡辺護(監督)、井川耕一郎(脚本)トークショー

昨年11月に行われた映芸シネマテークの上映作品は、40年以上のキャリアを持つ大ベテラン渡辺護監督のピンク映画『喪服の未亡人 ほしいの…』でした。リアリティに拘泥しない俳優の演技と大胆な省略を用いた軽快な語り口は、リアリズム重視の演技や長回し撮影…

第5回シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)エキシビションを振り返る<br>平澤竹識(編集)

2月26日から3月1日にかけて大阪梅田のHEP HALLを会場として自主映画の祭典、第5回シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)エキシビションが開催された。この映画祭は歴史こそまだ浅いものの、『ウルトラミラクルラブストーリー』の公開を6月に控える横…

闘うドキュメンタリー映画時評(序) <br>ハンディカム・ドキュメンタリー宣言 <br>金子遊(映画批評家)

擬似ドキュメンタリー 魔女伝説を背景にした『ブレアウィッチ・プロジェクト』(‘99)以降、ハンディカムのビデオカメラ映像を使用した「擬似ドキュメンタリー」(モキュメンタリー)の手法をときどき劇映画のなかで目にするようなった。 『クローバーフィール…

『オカルト』<br>白石晃士監督インタビュー

ホラーのジャンルで数多くの映画やオリジナルビデオ作品を発表してきた白石晃士監督が、ガンダーラ映画祭などで知られるイメージリングスのしまだゆきやすプロデューサー(※過去のインタビュー)と組んで撮り上げた新作『オカルト』が3月21日(土)から渋谷…

試写室だより『ハリウッド監督学入門』<br>これは大いなる序?なのか。<br>加瀬修一(ライター)

ハリウッドでは映画制作が巨大な産業であり、映画が商品である事はもはや特別興味がない人でも知っている事実だろう。そこにはおよそ創作活動というよりは、新商品をいかに売るかというマーケティング至上主義のシステムが伝統的に存在している。では具体的…

試写室だより『ドロップ』<br>ケンカ売るつもりなんかまったくありません<br>近藤典行(映画作家)

品川ヒロシ監督作品『ドロップ』はとてもよく出来た映画だ。間違いなくヒットもするだろう。ただこの、よく出来ている、という点を積極的に評価するか、断じて非難するかは、その人の映画に対する思想、信念がモノを云うことになる。「売れるものはダメだ」…

試写室だより『SR サイタマノラッパー』<br>ニッポンノラッパー、スクリーンノラッパー<br>深田晃司(映画監督)

「モンタージュとはふたつの異物の衝突である」とは誰の言葉だったか。 自分で映画を作るとき、ふいにこの言葉を思い出し、一方で目の前の編集台で繰り広げられる退屈なる「交通整理」に冷や汗が出たりするのだが、「ふたつの異物の衝突」という部分だけを拡大解…

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