映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

短期連載「大阪CO2に見るインディペンデント映画のいま」第2回 <br>助成監督5人に聞く、4ヶ月間の激走を終えて

CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション)第7回上映展が、いよいよ2月21日~27日の日程で始まる。 CO2というプロジェクトは、企画を募集、予選選考を通過した10人の監督によるプレゼンテーションを経て、5人の助成監督を決定。各監督はシ…

「第一回こまばアゴラ映画祭」とは <br>深田晃司(映画監督)・中村真生(俳優)インタビュー

京王井の頭線駒場東大前駅周辺の店を眺めていると一枚の写真が目に付く。街中に不意にあらわれた行列、そこには商店街の人たちも写り込んでいるだろう。2月22(火)~28日(月)まで開催される「第一回こまばアゴラ映画祭」のポスターである。「こまば…

『ミツバチの羽音と地球の回転』鎌仲ひとみ(監督)インタビュー

山口県上関町祝島、スェーデンを舞台にした『ミツバチの羽音と地球の回転』が、東京・渋谷ユーロスペースで2月19日から公開される。生物多様性とエネルギー問題をテーマとしたドキュメンタリー映画で、本作はこれまで、山口市をはじめとした全国各地ですでに…

短期連載「大阪CO2に見るインディペンデント映画のいま」第1回 <br>新生CO2の描く近未来ネットワーク図

CO2第7回上映展が2月21日から27日までの日程で開催される。 2005年に大阪市が提唱した映像文化振興事業としてスタートし、新人映画作家の育成と映画制作をサポートしてきたCO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション)。今回より制作体制が変…

試写室だより『平成ジレンマ』 <br>「いいかげんにしてくれ」と彼は云った <br>近藤典行(映画作家)

穴があいている。そこかしこに。皆で共同生活する建物内の壁に。殴りつけられたものであろうその穴はかつてあけられたものであり、ごく最近つけられたものでもある。その、同じようで別の穴を見ることが、しいては向き合わざるをえないのが、この映画を目に…

試写室だより『ピラニア』『カレーのにおい』『イチジクコバチ』 <br>劇映画から個人映画へ <br>金子遊(映像作家・脚本家)

「青春とエッチが盛り込まれていれば、何を撮ってもOK」というルールの下で、古澤健、いまおかしんじ、井土紀州ら多彩な作家が新作を発表し、1週間から10日という短い期間ながらもポレポレ東中野にて劇場公開されているのが青春Hシリーズである。2010年か…