映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画芸術最新号発売!!

本日、映画芸術426号が発売になりました。 毎年恒例の日本映画ベストテン&ワーストテンの他、生誕40周年を迎える『男はつらいよ』とその時代を検証する特集など、内容充実・ボリューム満点の156ページになっております。近くの書店で取り扱いがない…

試写室だより『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』 <br>よみがえれ、中間映画という名のカレーズ <br>若木康輔(ライター)

地方の一施設の経営再建例がこれほど多くの人々に認知され、愛されるとは! もはや日本を代表するテーマパークであり、各メディアに盛んに取り上げられている旭山動物園。その爽快なサクセスストーリーが、2009年春、映画になりました。話題が上り調子の…

試写室だより『へばの』 <br>モニターを介して愛を説く世代 <br>近藤典行(映画作家)

北国であると推察できる青白い台地に嵐吹き荒ぶ夜の光景に、素肌を曝け出し男の膝に顔を埋めた女の下半身を中心に捉えた画面が緩慢にオーバーラップしてくる。女と男が何も纏わずにいる室内にはたっぷりと冷気を含んでいるはずの風が吹き込んでいて、上体を…

金子遊のこの人に聞きたい <br>「幻視の美学・松本俊夫映画回顧展」 <br>松本俊夫監督インタビュー

2009年1月17日~2月27日まで「幻視の美学・松本俊夫映画回顧展」が渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催されている。これは『薔薇の葬列』『修羅』『十六歳の戦争』『ドグラ・マグラ』の松本俊夫監督の劇映画全4本と、代表的な実験映画を一挙に公開する…

2008年日本映画ベストテン&ワーストテン発表!

「映画芸術」誌の2008年日本映画ベストテン&ワーストテンが下記の通り決定いたしました。選評および10位以下の順位などは1月30日発売の「映画芸術」426号に掲載されますので、ぜひお買い求めください。

試写室だより『プライド』 <br>女たちもそれを我慢できない <br>CHIN-GO!(映画感想家)

ある種異様な映画だったが、面白かった。この満腹感と、損したと思わせない感じはいいのでは。 今は亡き有名オペラ歌手を母にもち、自身もオペラ歌手を目指す超お嬢さま音大生の麻見史緒(ステファニー)は父さんの会社の倒産でイタリア留学を果たせず、生活…

映芸マンスリーVOL17『最初の七日間』<br>斎藤久志監督トーク

昨年10月14日の映芸マンスリー(現・映芸シネマテーク)VOL17で上映した作品は、斎藤久志監督がENBUゼミナール映像俳優科の生徒達を起用して撮り上げた『最初の七日間』でした。超客観的な視点で高校生たちの鬱屈した青春群像を描いたこの作品は、前作『ホワ…