映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

■試写室だより『リトル・チルドレン』<br><永遠の少年・少女の輝き>の苦悶と暗黒

『リトル・チルドレン』は世間では、見方によっては良い事やその人の若さの秘密とか魅力と言われたりもする「大人の中にある少年・少女の輝き」ってものにメスを入れている映画でしょう。 どんな大人の中にもある幼児性や子供っぽさが引き起こすさまざまな問…

■映画館だより『魔笛』<br><ブラナー・システム>とその余剰

モーツアルトの有名なオペラをケネス・ブラナーが映画化……と聞いただけで、まあだいたいどういうものになるか想像がつくというものですが、例によってこれまでシェークスピアを現代的に映画化してきたのとほぼ同じようなアプローチの仕方によって、かなり対…

月曜COREDOシアター「映芸マンスリー」<br>8月~10月の上映作品決定!!

「映画芸術DIARY」と同時に開始された月例上映会「映芸マンスリー」は、上映機会の少ない優れた作品を観客に届けようと企画したものです。これまで斎藤久志監督『ホワイトルーム』を皮切りに、太田綾花監督『花のこえ』、佐向大監督『まだ楽園』を上映してき…

『ラザロ ―LAZARUS―』3部作<br>スタッフインタビュー

『雷魚』(97)、『HYSTERIC』(00)、『YUMENO ユメノ』(04)などの脚本家として知られる井土紀州は、同時に『百年の絶唱』(98)や『LEFT ALONE』(04)といった異色作を手がける監督でもある。メジャーとインディーズの間を自在に行き来しつつ、脚本家と…

7/7~7/13はポレポレ東中野へ!<br/>松浦祐也&青山えりな インタビュー

『「竹洞組」の冴えたやり方』と題した竹洞哲也監督×小松公典脚本の特集上映が「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.3」として開催される。上映作品は2006年度の『PG』誌のピンク大賞ベスト10の1位の『恋味うどん』、2位の『短距離TOBI-UO』を筆頭に、『森鬼』『…