映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

試写室だより『16[jyu-roku]』<br>ドキュメンタリーのようでそうではない、不思議なリアリズム

タナダユキ監督作品『赤い文化住宅の初子』のスピンオフ作品である本作は、主演・東亜優の上京から、主演映画出演までが描かれる。 映画の中で映画が作られていて、ドキュメンタリーのようでそうではない、不思議なリアリズムに包まれている。

東京芸大大学院一期生インタビュー2<br>芸大でなにが起こっていたのか?

日本初の国立映画大学院として東京芸術大学に新設された映像研究科の一期生が今春、2年間の修士課程を終えて卒業を迎えた。黒沢清や北野武といった現役のスター監督が教授に就任したことで話題を呼んだ大学院ではいったいどのような授業が行われていたのか。…

東京芸大大学院一期生インタビュー1<br>〈芸大映画週間〉を前に

日本初の国立映画大学院として東京芸術大学に新設された映像研究科の一期生が、5月19日より渋谷ユーロスペースで始まる〈芸大映画週間〉において学外にその成果を問う。2年次に製作したオムニバス映画『新訳:今昔物語』の一篇『女の事情』で脚本を担当した…

『しゃべれども しゃべれども』<br>落語と映画の微妙な関係

『ザ・中学教師』『愛を乞う人』『学校の怪談』など売れっ子監督平山秀幸の最新作は、97年度「本の雑誌」ベスト10、第1位に輝いた佐藤多佳子原作による『しゃべれども しゃべれども』。二つ目の若き落語家と彼の周囲の人々との交流が優しく描かれ、平山秀幸…

『アコークロー』<br>有吉司(プロデューサー)インタビュー

沖縄に伝わる伝承を題材にした琉球奇譚『アコークロー』。 現場スタッフが全員沖縄在住ということでも話題を呼んでいる今作の製作プロセスをプロデューサー有吉司(マジックアワー代表)が語る。

『14歳』<br>廣末哲万(監督)、高橋泉(脚本)インタビュー

2004年のぴあフィルムフェスティバル(PFF)でグランプリと準グランプリを独占した映像ユニット「群青いろ」の高橋泉と廣末哲万は、一本の商業作品も作らないまま日本の映画界に確固たる存在感を示したと言える。PFFグランプリ受賞作の『ある朝スウプは』(0…