映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『美しい術』 <br>大江崇允(監督) 土田愛恵(主演)インタビュー

6月3日(金)、映芸シネマテークvol.9上映作品が『適切な距離』(11)に決まった。2月21~27日まで開催された第7回CO2映画祭グランプリの大阪市長賞受賞作である。 監督は大江崇允。戸田彬弘(監督作『夕暮れ』[09])と二人で映画製作団体「チーズfilm」とし…

「第一回こまばアゴラ映画祭」評論ワークショップ レポート <br>皆川ちか(ライター)

さる2月22日より一週間にわたって開催された「第一回こまばアゴラ映画祭」。評論部門ワークショップに講師として参加した皆川と申します。他講師二名は、映画芸術ダイアリー執筆者である映像作家の金子遊さん、放送・構成作家の若木康輔さん。三人の中でも…

深田晃司監督『歓待』クロスレビュー <br>映芸ダイアリーズ

若木康輔(ライター) 今回は監督がその道の筋金入りとよく分かっているので、敬意を表する意味でも(具体的なストーリーなどの解析は他の人にお任せして)、作り手の特長を過去の事例に重ね合わせるシネ・クリティック対応の短評をやってみようと思う。 『…

大阪アジアン映画祭レポート 後編 <br>神田映良(映画批評)

各作品の上映後の質疑応答やセレモニーでは、当然の事ながら通訳を介してやりとりが交わされたのだが、客席では、通訳を待たずゲストの話に直接笑い声を上げる方もいて、舞台のみならず客席もまた多言語の空間となっていたようだ。何度か観客から、作品内で…

大阪アジアン映画祭レポート 前編 <br>神田映良(映画批評)

3月5日から17日に渡り開催された、大阪アジアン映画祭(以下OAFF)。第6回を迎えた今年度からはコンペティション部門が新設され、才能の発掘の場としての在り方がより高まった。複数の会場で同時並行的に開催されたOAFF。開催期間中、大阪は立体的な映画空間…