映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

試写室だより『堀川中立売』 <br>京都迷宮案内――デタラメなこの世界を生き抜くために <br>萩野亮(映画批評)

ほりかわなかたちうり、と読む。 舞鶴に拠点を置くシマフィルムの「京都連続」シリーズは、皮切りとなる本作に続いて『天使突抜六丁目』(山田雅史監督)も先ごろ完成を見たが、土地になじみのないひとはまず何と読めばよいかわからないこれらのタイトルは、…

金子遊のこの人に聞きたいVol.16 <br>鈴木志郎康(詩人、映像作家)インタビュー 後編 <br>「極私的映画と個人ドキュメンタリー」

言うまでもなく、鈴木志郎康は代表的な現代詩の詩人の一人であるが、同時に個人映画の作家としても知られている。NHKのプロフェッショナルなカメラマンであった60年代の前半から八ミリフィルムで個人映画を撮りはじめて、1975年に初めての16ミリフィルム…

金子遊のこの人に聞きたいVol.15 <br>鈴木志郎康(詩人、映像作家)インタビュー 前編 <br>「職業カメラマンから個人映画の世界へ」

言うまでもなく、鈴木志郎康は代表的な現代詩の詩人の一人であるが、同時に個人映画の作家としても知られている。NHKのプロフェッショナルなカメラマンであった60年代の前半から八ミリフィルムで個人映画を撮りはじめて、1975年に初めての16ミリフィルム…

試写室だより番外編『乱暴と待機』(冨永監督インタビュー付) <br>パンツのしみと板付き4ショット <br>小出豊(映画監督)

映画を見ていくつか聞きたいことがあったので、冨永監督に会ってきた。2人より、3人がいいから、冨永さんと一緒に『シャーリーの好色人生と転落人生』を作った佐藤央監督にも声をかけた。 佐藤:美波さんをキャスティングしたきっかけは? 冨永:彼女が出演…