映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『-×- マイナス・カケル・マイナス』クロスレビュー <br>持永昌也(ライター)、平澤竹識(本誌編集部)

伊月肇という、ひとつの映画の希望について。 持永昌也(ライター) 太陽の塔。それは、70年に開催された日本万国博覧会の象徴であり、現在も撤去されることなく、持て余されたかのような昭和のシンボルだ。 61年生まれであり、万博の開催時には吹田市千里丘…

中国インディペンデント映画祭2011 <br>中山大樹インタビュー

2008年より開催され、今年で3回目を迎える中国インディペンデント映画祭。近年特に話題を呼んでいるワン・ビンをはじめ、フィルメックス、山形国際ドキュメンタリー映画祭などでも、何人かの監督の作品が上映され、注目を集める中国インディペンデント映画。…

映画館だより『一命』 <br>アトラクション的3Dを越えて――『一命』の立体感 <br>神田映良(映画批評)

かつてチャップリンはトーキーに反対し、映画は純粋に視覚的な芸術だと主張したという。このところ相次いで公開されている3D映画に対しては今のところ、映画は純粋な平面の芸術だとして反対する声は聞かれないが、それは映画の3D化が受け入れられたから…

シマフィルム「京都連続」シリーズ第二弾『天使突抜六丁目』 <br>瀬戸夏実(主演)、山田雅史(監督)インタビュー

柴田剛監督の『堀川中立売』に続いてシマフィルムが仕掛ける「京都連続」シリーズ第二弾『天使突抜六丁目』が11月19日から新宿・K's cinemaで公開される。映画は京都に実在する「天使突抜」という町をタイトルに冠しながらも、その町には実在しない「六丁目…

「ヤマガタ映画批評ワークショップ」連携企画 <br>山形国際ドキュメンタリー映画祭2011を振り返る

10月13日に閉幕した山形国際ドキュメンタリー映画祭2011では、初めての試みとして「ヤマガタ映画批評ワークショップ」が行われた。ドキュメンタリー批評に意欲のある書き手を募り、クリス・フジワラ、北小路隆志の両氏が講師を務めたこの企画。日本語と英語…

映芸シネマテークvol.11のお知らせ

12月2日(金) ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた- 毎年様々なジャンルのアーティストを一人セレクトし、“身体”をテーマに制作する愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品。これまでもダニエル・シュミット『KAZUO OHNO』(95)、園子温『うつしみ』…

映芸シネマテークvol.10 レポート

9月2日に開催された映芸シネマテーク『親密さ(short version)』上映後の濱口竜介監督・映画評論家の荻野洋一さんのトークを掲載(開催時の告知)。テクストへの繊細さにおいて際立つ御二人が、言葉を交わし合う。演劇と映画、会話劇をめぐる対話から、現…