映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

試写室だより『名前のない女たち』『nude』 <br>今夜じゅうに行ってこれる海はどこだろう <br>若木康輔(ライター)

アダルトビデオ(AV)は駅前のレンタル屋さんが数年前に閉店して以来まともに見ていないし、人気女優だったという「みひろ」の存在さえ知らなかった。そんな僕が、遠慮せずに書く。 『名前のない女たち』と『nude』。どちらもいい映画だった。 かたや…

金子遊のこの人に聞きたいVol.13 <br>飯村隆彦(映画作家)インタビュー 前編 <br>「六〇年代の実験映画とニューヨーク時代」

飯村隆彦はドナルド・リチー、大林宣彦、高林陽一とならび日本の実験映画の草分けである。他の三人がその後、文学研究者や劇映画の監督など、実験映像以外の道へ進んでいったのに対し、飯村隆彦は六〇年代以降もビデオ・アート、メディアアート、映像インス…

荒井晴彦の映画×歴史講義・第六回<br>『将軍たちの夜』(67)×ワルキューレ作戦

脚本家・荒井晴彦が映画とそこに描かれた歴史的事件について語る連載「荒井晴彦の映画×歴史講義」。本連載は日本映画学校脚本ゼミの卒業生を対象にした勉強会を採録したもので、映画『無能の人』などで知られる脚本家の丸内敏治さんがともに講師役を務めてい…

映芸シネマテークvol.8開催のお知らせ

9月6日(月) 『東京人間喜劇』 『東京人間喜劇』は、バルザックの小説を原作とする静止画アニメーション『ざくろ屋敷』(06)で注目された新鋭、深田晃司が2008年に発表したオールキャスト劇団青年団による実写作品である。三つのエピソードからなる本作は…

金子遊のこの人に聞きたい Vol.12 <br>原將人(映画作家)インタビューPART4 <br>『初国知所之天皇』

孤高の天才映画作家・原將人。彼は1968年麻布高校の在学中、16ミリ映画『おかしさに彩られた悲しみのバラード』を撮影・完成し、第1回東京フィルムフェスティバル グランプリ、ATG賞を同時受賞。新聞にも大々的に取りあげられ、自主映画・8ミリ映画ブームの…