映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』<br/>大工原正樹(監督)長宗我部陽子(女優)インタビュー

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』(10)は、映画美学校フィクション・コース高等科のカリキュラムの一環で、講師である大工原正樹が生徒をスタッフに監督した作品である。主演は高橋洋監督『狂気の海』(06)や井土紀州監督『土竜の祭』(09)など近年…

「Image.Fukushima」Vol.2 <br>三浦哲哉(映画批評/大学講師)実行委員会会長インタビュー

3月11日の東日本大震災から約半年を迎えました。 現地で多種多様な問題が噴出しているなか、アーティストたちの各種の復興支援のイベントや、ボランティアが行われ、また、表現者が多様な試みをしているのは周知の通りです。 いま、福島と東京をまたにかけ、…

試写室だより『極道めし』 <br>違和感と虚構性がもたらす可笑しさ <br>神田映良(映画批評)

とある刑務所の雑居房・204房の面々は、受刑者でありながら妙に能天気に暮らしている。新入りの栗原健太だけは浮かぬ顔で、房そのものに慣れない彼には、自分を取り囲む明るい面々もどこか不気味に映じる。陽気で丸々とした通称「チャンコ」の甲高い笑い声が…

金子遊のこの人に聞きたい VOL.17 <br>萩原朔美(映像作家)インタビュー <br>「天井桟敷の演出家から実験映像の作家へ」

映像作家の萩原朔美は、舞台の演出家、エッセイストとしてもよく知られている。60年代後半から実験映画を撮りはじめ、70年代以降は、構造映画、映像書簡、映像エッセイなど多様な広がりをみせるスタイルで、長年にわたり日本の実験映像シーンを牽引してきた…

「CALF 夏の短編祭」 <br>土居伸彰(アニメーション研究・評論)・廣瀬秋馬(プロデューサー)インタビュー

2010年5月より活動を開始したレーベルCALF。大山慶、和田淳、TOCHKA、水江未来といった近年評価の高まっている短編アニメーション作家、実験映像作家の作品集を国内外に向けて販売しつつ、上映イベントの企画や劇場向けの配給などもおこなっている。 今週9月…