映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「映画芸術」最新号発売!!

「市川崑の追悼をやらないのになぜ土本典昭、山口清一郎、金子正且、三村晴彦の追悼をやるのか。四人に何の共通点も無い。四人が亡くなったと聞いて、俺があの時代を思ったのだ。記録映画で新左翼に伴走していた土本典昭、ロマンポルノ裁判の被告にされたこ…

映芸マンスリーに関するお知らせ

映画芸術が企画制作する上映会「映芸マンスリー」はこれまで毎月第2月曜日を基本に行ってまいりましたが、11月以降は3ヶ月に1回、本誌発売翌月に開催することとなりました。名称も「映芸シネマテーク」と改め、よりいっそう充実したイベントにしたいと…

試写室だより『ロック誕生』 <br>ロックがまだ若かったころ <br>金子遊(映画批評家)

ロックの誕生 ロックの誕生はいつだったのか。 植草甚一の『ニューロックの真実の世界』によれば、ロックンロールの誕生は1954年のオハイオ州クリーヴランドでのことだった。あるラジオDJが、黒人むきに製作されたR&Bのレコードを白人の十代にむけてか…

緊急座談会「『映画芸術DIARY』よ、どこへ行く?」<br>映芸ダイアリーズ

インターネットの広がりに伴い、誰もが映画について自由に発言することが可能になりました。その結果、映画そのものだけでなく、映画について語られる言葉もまた供給過剰の状態に陥っています。こうした状況の中にあって、観客と作り手と媒体はどのように映…

脱映画批評『七夜待』<br>果物の皮を剥くように<br>村松真理(作家)

この作品についてなにか語ろうとするなら、本当は睡眠をたっぷりとって、乾いた肌を潤し、骨や関節に凝り固まった力を抜いて、やさしい目でものを見られるようになってから――といきたいところだが、実際は深夜で都内の散らかったワンルームの隅、昼間のデス…

試写室だより 『真木栗ノ穴』『ボディ・ジャック』<br>秋のオルタナ街道を歩く~日本SF(すこし・ふしぎ)映画狩り<br>若木康輔

「映画評ってのは、(その作品やジャンルが)好きなのに書かせるだけじゃ面白くなっていかないんだ。たまには、あの映画じゃノレない、書きたくないって言う奴に無理に書かせてみろよ」 夏がそろそろ始まる頃、本誌発行人がサイト担当・平澤青年へ怖い知恵を…

荒井晴彦の映画×歴史講義 第二回<br>『天安門、恋人たち』(06)×天安門事件

脚本家・荒井晴彦が映画とそこに描かれた歴史的事件について語る好評連載「荒井晴彦の映画×歴史講義」。二回目に取り上げる映画は、中国映画第六世代の旗手と言われるロウ・イエ監督の『天安門、恋人たち』。自らも学生として天安門事件に参加した経験を持つ…

試写室だより『東京人間喜劇』<br>映芸ダイアリーズ

本サイトで試写室だよりを執筆されている深田晃司監督の新作『東京人間喜劇』が10月11日(土)からアトリエ春風舎にて公開されます。本作は深田監督が所属する劇団「青年団」が制作から興行までを行い、オールキャストを「青年団」の俳優によって固めるとい…

映芸マンスリーVOL15『茨の同盟』<br>吉田和史(監督)・野村正昭(映画評論家)トークショー

「映芸マンスリーVOL15」の上映作は、女優・沢田亜矢子さんとの離婚騒動でマスコミのバッシングに遭い、その後は歌手デビュー、ホスト転身、整形手術などの話題を振りまいてきた「ゴージャス松野」こと松野行秀さんを追ったドキュメンタリー『茨の同盟』。本…