映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『おそいひと』『堀川中立売』 <br>柴田剛(監督)インタビュー

昨年の東京フィルメックスで賛否両論を巻き起こした2010年最大の問題作『堀川中立売』。今年、同作の公開を控える柴田剛監督に、『おそいひと』(04)のDVD発売に合わせてインタビューを敢行! 重度の身体障害者が殺人鬼となっていく様をモノクロの無軌道な…

R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.7 <br>『スリップ』(公開タイトル:熟女 淫らに乱れて)評 <br>那須千里(ライター)

映像で語られたものについて活字で何かを言うことにはどうしようもなく無理を感じる。映像には映像で返すのが一番合っているし、その分伝える力は強いから、書いていてもどかしかったり虚しく感じることがほとんどだ。それでも書くのは活字にしなければ伝わ…

闘うドキュメンタリー時評Vol.4 <br>『アメリカ ―戦争する国の人びと―』『Marines Go Home 2008』『One Shot One Kill―兵士になるということ―』 <br>金子遊(批評家)

ドキュメンタリーは嘘をつく 広く使用されている「ドキュメンタリー」という概念には、覆されるべき神話が2つほどあるのだと思われる。1つは、ドキュメンタリー作品がありのままの事実を提示する、という一般に流布している誤解である。もう1つは、ドキュ…

『眠り姫』『ホッテントット エプロン-スケッチ』 <br>七里圭(監督)インタビュー

2007年11月のユーロスペースでの公開から数えて4年目、東京では7度目のアンコールとなる映画『眠り姫』(07)の上映が3月27日~4月2日まで渋谷のアップリンクXにて行われます。また、それに合わせて、同じ七里圭監督の『ホッテントット エプロン-スケッチ』…

2009日本映画ベストテン&ワーストテン <br>加瀬修一(ライター) 金子遊(批評家)

1月30日に発売された映画芸術430号では2009年のベストテンとワーストテンが発表され、本サイトの執筆陣も「映芸ダイアリーズ」として下記のリストとともに選評を寄稿しました。 ベスト 1.ポチの告白(高橋 玄) 2.オカルト(白石晃士) 3.マテリアル&…

2009日本映画ベストテン&ワーストテン <br>近藤典行(映画作家) 千浦僚(映画感想家)

近藤典行(映画作家) ・へばの(木村文洋) ・SR サイタマノラッパー(入江悠) ・あとのまつり(瀬田なつき) 一昨年同様、去年の年末にも「映芸ダイアリーズ」といつの間にやら知らぬうちに命名されていた六人の男たちが新宿の街にぽつりぽつりと背中を丸…

2009日本映画ベストテン&ワーストテン <br>深田晃司(映画監督) 若木康輔(ライター) 平澤竹識(編集)

深田晃司(映画監督) ベスト ・ポチの告白(高橋 玄) ワースト ・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(庵野秀明) 単純に、昨年度見た日本映画で一番面白かった作品と、一番憤りを感じた作品です。つまり、両方ともエキサイトさせてくれたという点ではあまり変…

書評「ジャ・ジャンクー『映画』『時代』『中国』を語る」<br> 月光仮面は誰でしょう <br>若木康輔(ライター)

このサイトでは珍しい書評を書く。ジャ・ジャンクー自身の筆による本。 ジャンクーといえば。去年、招待されていたメルボルン国際映画祭で世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長に取材したドキュメンタリーが上映されることに抗議、出席を拒否したニュー…

『スイートリトルライズ』 <br>矢崎仁司(監督)インタビュー

『風たちの午後』(80)、『三月のライオン』(92)などの伝説的なインディーズ映画を制作し、『ストロベリーショートケイクス』(05)で本格的に商業映画へ進出した矢崎仁司監督の4年ぶりの新作『スイートリトルライズ』が3月13日から公開されます。 日常の…