2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧
昨年の東京フィルメックスで賛否両論を巻き起こした2010年最大の問題作『堀川中立売』。今年、同作の公開を控える柴田剛監督に、『おそいひと』(04)のDVD発売に合わせてインタビューを敢行! 重度の身体障害者が殺人鬼となっていく様をモノクロの無軌道な…
映像で語られたものについて活字で何かを言うことにはどうしようもなく無理を感じる。映像には映像で返すのが一番合っているし、その分伝える力は強いから、書いていてもどかしかったり虚しく感じることがほとんどだ。それでも書くのは活字にしなければ伝わ…
ドキュメンタリーは嘘をつく 広く使用されている「ドキュメンタリー」という概念には、覆されるべき神話が2つほどあるのだと思われる。1つは、ドキュメンタリー作品がありのままの事実を提示する、という一般に流布している誤解である。もう1つは、ドキュ…
2007年11月のユーロスペースでの公開から数えて4年目、東京では7度目のアンコールとなる映画『眠り姫』(07)の上映が3月27日~4月2日まで渋谷のアップリンクXにて行われます。また、それに合わせて、同じ七里圭監督の『ホッテントット エプロン-スケッチ』…
1月30日に発売された映画芸術430号では2009年のベストテンとワーストテンが発表され、本サイトの執筆陣も「映芸ダイアリーズ」として下記のリストとともに選評を寄稿しました。 ベスト 1.ポチの告白(高橋 玄) 2.オカルト(白石晃士) 3.マテリアル&…
近藤典行(映画作家) ・へばの(木村文洋) ・SR サイタマノラッパー(入江悠) ・あとのまつり(瀬田なつき) 一昨年同様、去年の年末にも「映芸ダイアリーズ」といつの間にやら知らぬうちに命名されていた六人の男たちが新宿の街にぽつりぽつりと背中を丸…
深田晃司(映画監督) ベスト ・ポチの告白(高橋 玄) ワースト ・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(庵野秀明) 単純に、昨年度見た日本映画で一番面白かった作品と、一番憤りを感じた作品です。つまり、両方ともエキサイトさせてくれたという点ではあまり変…
このサイトでは珍しい書評を書く。ジャ・ジャンクー自身の筆による本。 ジャンクーといえば。去年、招待されていたメルボルン国際映画祭で世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長に取材したドキュメンタリーが上映されることに抗議、出席を拒否したニュー…
『風たちの午後』(80)、『三月のライオン』(92)などの伝説的なインディーズ映画を制作し、『ストロベリーショートケイクス』(05)で本格的に商業映画へ進出した矢崎仁司監督の4年ぶりの新作『スイートリトルライズ』が3月13日から公開されます。 日常の…