映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■映画館だより『おいしいコーヒーの真実』<br>心にもおいしいコーヒーが飲みたい。

カフェブームと言われて久しい。個性的な癒しの空間や新しいライフスタイルが提案され続け、コーヒーは最も身近な飲み物となった。しかし1杯のコーヒーがどういう成り立ちで目の前にあるのかを知る人は少ないのではないだろうか。

映芸マンスリーVOL12.『一万年、後....。』トーク<br>沖島勲(監督)×芦澤明子(撮影)×山川宗則(プロデューサー)

脚本家として、また助監督として往年の若松プロダクションを支えた後、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のメインライターを務め、約1400本の脚本を担当したという経歴を持つ沖島勲監督。『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ』(69)、『出張』(89)、…

■試写室だより『幻影師アイゼンハイム』<br>時代色豊かな奇術映画とミステリが同居した異色作

スティーヴン・ミルハウザーの短編小説を映画化し、全米でインディペンデント系としては予想外のロングランヒットを遂げた作品。 19世紀末のウィーンで、奇術師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)は超絶的なテクニックによるイリュージョンで観衆の注…

『PASSION』<br>濱口竜介(監督)インタビュー

みなさんは学生が撮った映画をご覧になったことがありますか。技術的にも内容的にも拙いものばかりだろうと決めつけてはいないでしょうか。たしかにそうした作品が大半かもしれません。しかし、一般映画以上におもしろい学生映画というものがたしかに存在し…

■試写室だより『P2』<br>暗闇の限定空間で闘う男女は熱演しているが……。

クリスマスイブにオフィスで残業をしていたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は仕事を終えて地下2階の駐車場(P2)へ行くが、車のエンジンがかからない。 車は動かず、アンジェラは地下1階へ行ってタクシーを呼ぶが、タクシーが到着しても出入り口がロ…

シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション<br>西尾孔志インタビュー

今年の映画監督協会新人賞を受賞した横浜聡子監督の『ジャーマン+雨』、香港映画祭のアジア・フィルム・アワードで「エドワード・ヤン記念」アジア新人監督大賞を受賞した石井裕也監督の『ガール・スパークス』と、話題作を続々と世に送り出しているのがシ…