映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『相馬看花 -第一部 奪われた土地の記憶-』<br/>松林要樹(監督)インタビュー

タイ・ビルマ国境付近に留まった未帰還兵を追うドキュメンタリー『花と兵隊』(09)では、取材対象者との交渉過程をカメラに収め、その粘り強く泥臭い姿勢を印象づけた松林要樹。現在オーディトリウム渋谷で公開中の『相馬看花 -第一部 奪われた土地の記憶…

『先生を流産させる会』<br/>内藤瑛亮(監督)インタビュー

おびただしい量の牛乳と血のりにまみれた女子高生たちのダンスが忘れがたい、『牛乳王子』(08)の内藤瑛亮監督。待望の初劇場公開・長編作品は、2009年に実在に起きた事件を元にした『先生を流産させる会』であった。学園生活という舞台や「性」への意識な…

『僕は人を殺しました』<br/>坂井田俊(監督)インタビュー

なぜ、なんのためにこんな目に遭わされなければならないのか。男(川瀬陽太)は突然、暴力の洗礼を浴び、肉体の苦痛と屈辱の末に次第に人間性を失い、ついには理不尽にも殺人を強要される……。直截なタイトルから受ける印象そのままに、いっさいの説明や背景…

「コラボ・モンスターズ!!」レビュー <br/>フィクションを生きる <br/>馬越望(映画批評)

「コラボ・モンスターズ!!」は見るものを映画の国へと誘う3作のフィクション=映画からなる。映画の国というのは、血がペンキで出来ているということをあっけらかんと宣言してみたところで何も揺るがない国のことであり、生者と死者とのあいだに横たわって…

『Elements of Noise Arc』 <br/>柴田剛、日野繭子、斉藤洋平インタビュー

インディペンデントをメインに活動する映画監督の数は増えてきたが、その中でも柴田剛は一作ごとに他の映画監督とは一線を画す発想のスケールの大きさでもって、「映画」という概念に揺さぶりをかけようと企んでいる。そんな柴田剛が新たなプロジェクト「Ele…

映芸シネマテークvol.13開催のお知らせ

上映作品『スーパーローテーション』 ゲストトーク:斎藤久志(本作監督)×井土紀州(監督・脚本家) 日時:6月8日(金)19時開場 19時30分開映 会場:人形町三日月座B1F/Base KOM 中央区日本橋人形町1-15-5柏原ビルB1F 電話03-3667-0423 人形町駅A2番出口…