映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「石井聰亙作品集 DVD-BOX」<br>石毛栄典(トランスフォーマー)インタビュー

映画会社が自社で権利を保有している作品を集めたDVD-BOXと違い、撮影所の後ろ盾がない場所で活動してきた石井聰亙監督のDVD-BOXリリースが困難を極めたことは容易に想像できるのではないでしょうか。1作ごとに違う体制で製作された作品の権利…

■映画館だより『サラエボの花』<br>「戦後」の始まり

父方の祖父は特攻兵だった。出撃の二日前に終戦を迎えたので命は助かったのだが、その話は祖父の葬式で初めて知った。生前の祖父から戦争の話を聞かされた記憶はない。いつも野球の話ばかりしていた。『俺は、君のためにこそ死ににいく』では、戦争で生き残…

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【問合せ先】 映画芸術編集部/有限会社 編集プロダクション映芸 〒101-0003 千代田区一ツ橋2-6-7 広瀬ビル3F 電話 03-6272-9710 FAX 03-6272-9711 メール eigei×y7.dion.ne.jp (×を@に変えて送信して下さい) 【採用情報】 正社員、契約社員の募集はござ…

■試写室だより『夜顔』<br>こにくらじいさんの優雅な愉しみ

マノエル・ド・オリヴェイラの新作『夜顔』は、かなり素晴らしい。なにがと言って、ブルジョワジーの高慢への冷たい侮蔑を、ウィットに富んだディティールで優雅に包装して差し出す、完璧なほどの底意地の悪さが素晴らしい。オリヴェイラという人は、驚嘆す…

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『風の外側』<br>安藤サクラ(主演)インタビュー

前作『長い散歩』(06)がモントリール映画祭で3冠を受賞するなど、監督としての評価も高い奥田瑛二の最新作『風の外側』が公開される。下関を舞台に、悪事に手をそめる青年とオペラ歌手を夢見る女子高生の恋を描いたこの作品は、主役の女子高生・真理子を奥…

■試写室だより『エンジェル』<br>私の中のパラダイス建築に向けて

“The trick in life isn't getting what you want, it's wanting it after you get it. (人生の喜びは得ることではなく、得たものを大事にすること) 映画『めぐり逢い』のリメイク版で、老女が言っていたのを思い出した。思い通りにできることが幸せと言う若…

「日本映画、崩壊 ~邦画バブルはこうして終わる~」<br>斉藤守彦(著者)インタビュー

2006年は邦画の興行収入が約1079億円となり、21年ぶりに洋画の興行収入を上回りました。また、国内の映画館数も3000スクリーンを超え、映画の公開本数は過去最多の821本に達しています。こうした状況から、多くのメディアが日本映画界の活況を伝えましたが、…

映画と落語の微妙な関係2<br>『やじきた道中 てれすこ』

落語家の青年を温かく軽妙に描いた『しゃべれども しゃべれども』が本年公開されたばかりの平山秀幸監督最新作は、またしても落語を題材にした作品でした。ということで、前回同様、落語家・夢月亭清麿師匠と演芸作家・稲田和浩さんをお招きして、映画と落語…