映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

10月30日発売 映画芸術 秋 485号

映画『花腐し』の机の上にノートパソコンが置いてあり、画面には『花腐し』のシナリオが映し出されている写真を使ったトビラ 右から青文字で花腐し 白字で綾野 剛 柄本 佑 さとうほなみ 川上皓市 山田宏一 いまおかしんじ 中野 太 川瀬陽太 坂本礼 新家子美穂 竹田正明 洲﨑千恵子 西山ももこ、シナリオ 花腐し、左に赤字で追悼、白字で鈴木一誌 PANTA 仲倉重郎 榎望 ジェーン・バーキン ロビー・ロバートソン 左下に白色で485 と書かれている
映画芸術 秋 485号 (発売日2023年10月30日)

花腐し

綾野 剛
荒井さんのホンは、フィクションの強さを信じているホンなのです
柄本 佑
濡れたコートを同時に脱ぐシーンは 台本には書かれていませんでした
さとうほなみ
私が祥子でいられたのは、綾野さんと柄本さんのお陰です
川上皓市 新家子美穂
荒井晴彦荒井晴彦なんだとしか言いようがない
洲﨑千恵子
荒井さんは意味で事を並べていく、そしてより自由になっていくんです
西山ももこ
役者さんから「こういう作品だからこそ、ちゃんと話そう」と言われたんです
いまおかしんじ 川瀬陽太 坂本 礼 中野 太
荒井さんは生き生きとピュアで少年のように撮っていました

山田宏一 こんなふうに見ました
今井照容 心中を禁じられた近松門左衛門
田中千世子 荒井晴彦がつくれば荒井晴彦の映画になる
安藤 尋 あの日、あの時こそこの世だった
洪 先恵 証言と再現
榎本憲男 愛しさを、死を、分け合うこと
竹田正明 制作日誌
シナリオ『花腐し』

スキンレスナイト 望月六郎

今という刹那と半年後の次の芝居のことぐらいしか頭にない人生を送っていたら、突然、過去が呼び起こされてしまったんです

新作レビュー

サタデー・フィクション
山口 剛 巧みなエスピオナージ愛の物語
ヨーロッパ新世紀
城戸朱理 「核磁気共鳴」で見る現代の宗教
私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター
黒岩幹子 姉弟の憎しみが解放されるとき
春画先生
田中千世子 誇らかな谷崎美学礼賛
きのう生まれたわけじゃない
杉本真維子 無為の力

追悼特集

仲倉重郎、追悼
小中和哉 仲倉重郎さんと自由と生命を守る映画監督の会
榎 望、追悼
市山尚三 なんとしても実現したい榎さんとの企画が残った
鈴木一誌、追悼
大木 茂 暑く、長く、つらい夏になってしまった
宮田 仁 前を見て歩きつづけるひと
三上雅通 見極めようとする意志
PANTA、追悼
末永 賢 頭脳警察映画班始末記
井上淳一 世界の誰よりやさしいロッカーよ、さようなら
瀬々敬久 『ドキュメンタリー頭脳警察』は京大西部講堂で幕を閉じた
足立正生 PANTA追悼文ならず、小さな狂騒譚
ロビー・ロバートソン、追悼
菅原和博 ザ・バンド、その夢の終点はどこに?
ジェーン・バーキン、追悼
サエキけんぞう ジェーン・バーキン、映像と躍動した人生

特別対談 アクション映画のいま

柏原寛司 井上淳一
アクション映画をやるなら『孫子』くらいは読んでほしい

特別インタビュー セドリック・クラピッシュ

取材・構成 魚住桜子
クラシックバレエを通してジェンダーに疑問符を投げかけてみました。一方、コンテンポラリーダンスにおいては、女らしさは強調されませんし、ダンサーの年齢も体型もさまざま。悲劇的な結末もありません

『福田村事件』中国からの反響
孟中 張献民 福田村における阿鼻叫喚
ベトナム映画祭
野木京子 人間の悲しみ、痛み、不安が流れ込んでくる
特別エッセイ
平山周吉「ドメスチックな小津安二郎」を見つけた

連載 映画たちよ!私たちのディスクール
カッコよさと可愛らしさ 男性性も女性性も根拠とはならない
川口敦子 藤原奈緒 岩槻 歩

映芸ジャーナル
人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした/栗の森のものがたり/ほかげ/モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン/鯨の骨/アアルト/めためた
荒川求実 菊井崇史 桝田 豊 吉田晴妃 菊池海斗 石川尚彦 武隈風人

Book Reviews
細野辰興 伊藤彰彦 著『仁義なきヤクザ映画史』
伊藤彰彦 中島貞夫、大森俊次 著『中島貞夫監督 映画人生60年を語る』
位田将司 絓秀実 著『絓秀実 コレクション』
編集部の一冊 川本徹 著『フロンティアをこえて──ニュー・ウェスタン映画論』
連載
わたなべりんたろう OUT OF SCREEN
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
荒井晴彦放談
春日信一 雀の涙
編集子雑言
荒井晴彦ノート

【全国書店、映画館、WEB(FujisanAmazon)にて、10月30日より発売】

映画芸術485号 映画『花腐し』の主演俳優、上:さとうほなみ、下左:ビニール傘を持った柄本佑、下右:綾野剛が、雨の中、古いアパートの玄関先に座っている写真を使った表紙。右から青文字で花腐し 白字で綾野剛 柄本佑 さとうほなみ 川上皓市 山田宏一 いまおかしんじ 中野 太 川瀬陽太 坂本礼 新家子美穂 竹田正明 洲﨑千恵子 西山ももこ、シナリオ 花腐し、左に白字で追悼、鈴木一誌 PANTA 仲倉重郎 榎望 ジェーン・バーキン ロビー・ロバートソン と書かれている
映画芸術485号

 


【宣伝】篠田翔平第一詩集『おくりもの』刊行 2 年後にひらく記念会 “抒情の行方”

弊誌編集部・稲川方人が講師として携わる

トークイベントが開かれることとなりました。是非お越し下さいませ。

 

第一部 基調講演
【講師】稲川方人

第二部 トークセッション

【登壇者】篠田翔平・中尾太一・菊井崇史・稲川方人

【日時】2023年8月27日(日) 15:00 開演(14:30 開場) 17:30 終演予定
【会場】神奈川近代文学館 展示館 2 階ホール
【料金】1,000 円(現金のみ。全席自由席)
※中学生以下無料。
※車椅子入場可。ただし専用スペース数に限りがありますので、申込時にご確認ください。
※WEB 配信等は実施しません。


【申込方法】事務局へメールでお名前・電話番号・参加人数をお知らせください。

料金は該当人数分を当日のお支払い、先着順で定員になり次第締め切ります。

 

申込用送り先メールアドレス
 jimu0606kyoku@gmail.com
主催:篠田翔平詩集刊行記念委員会

 

お問い合わせ:090-9004-3891
(事務局 19:00-21:00 対応可)

7月31日発売!映画芸術484号

映画「福田村事件」の主演俳優・井浦新と田中麗奈らが船に乗っている写真を使ったトビラ 右からピンク文字で福田村事件 白字で井浦 新 田中麗奈 コムアイ 森 達也 髙山文彦 中川五郎 小野沢稔彦 加藤直樹 宮田 仁 福井紳一 佐伯俊道 井上淳一 荒井晴彦、緑字でクィア映画の現在性 白字で東海林毅 菅 孝行 渡辺みえこ 久保 豊 坪井里緒 左に白字で追悼特集 山根貞男 中島貞夫 佐々木志郎 福間健二 左下に黄色で482 と書かれている
映画芸術 夏  484号 (発売日2023年7月31日)

『福田村事件』を語る

井浦 新 田中麗奈
私たちは、あの時代のことも戦争のことも知らず、歴史を背負うことも出来ません。しかし、生きていた人々に心を寄せることは出来ます

コムアイ
人を助けるのではなく、自分を守るほうを選んでしまう、なぜ虐殺を止めることができなかったのか、そのことを考えました

森 達也
善良な人々がある瞬間に加害者になりうる、人間とはどういう生き物なのか、それを個と集団の相克から検証したかった

髙山文彦 歴史と物語のあいだ
中川五郎 事件の核心を雄弁に伝えること
小野沢稔彦 「死」への欲動は「殺意」を生む
加藤直樹 私たちもまた、見えない未来に向かって舟を漕ぐ
宮田 仁 加害者になること
福井紳一 危機を醸成し、危機を煽って「国家」が張り出してくる

座談会 佐伯俊道 井上淳一 荒井晴彦
閉鎖社会、差別、流言飛語、どこをとっても、この映画はこの国の今日の現実を映し出します

クィア映画の現在性

東海林毅 映画『怪物』に寄せて 「クィア」たちを埋葬する
菅 孝行 映画『怪物』 一人称で見るのか、三人称で見るのか
渡辺みえこ ひとの性愛は、被傷性を帯びた魂の出来事か
久保 豊 心を空っぽにしながら、ナマケモノクィア映画の夢を見る
坪井里緒 映画『炎上する君』 燃え盛るのではなく、世界の果てまで延焼する


荒井晴彦放談 ゲスト:井上淳一

インタビュー クレール・マトン 取材・文 魚住桜子

映像を担当するだけではなくて、どのようにその映画を“共有するのか”が重要です。
監督のビジョンにいかに溶け込み、いかに理解を深めていくのか、それが私の使命であり喜びでありモチベーションなのです

山根貞男、追悼

瀧本多加志 日本映画の回しもん
福島聖佳 森崎東的温泉と動体視力

山根貞男の仕事 再録1
Wの悲劇』をめぐって 荒井晴彦 伊藤亮爾 山根貞男
山根貞男の仕事 再録2
『共喰い』をめぐって 荒井晴彦 山根貞男
山根貞男の仕事 再録3
相米映画の現在と可能性 相米慎二 山根貞男

追悼 福間健二

髙間賢治 福間健二が髙間賢治を作った
伊藤洋三郎 「ぼくはまだ黒い芯を昂らせている」
瀬々敬久 一度だけ福間さんを怒鳴った
サトウトシキ 福間さんの流儀
佐野和宏 早過ぎですよ、福間さん
佐藤寿保 恵子さんの笑顔が健二さんに似ている
七里 圭 福間さんについて、思い出したささやかなこと
福間恵子 師であり同志だった

追悼 佐々木志郎

山田耕大 究極の師匠、佐々木志郎
再録対談 佐々木志郎×桂 千穂
シナリオを最優先した「日活ロマンポルノ」の映画作り

日本映画制作適正化とは?

中村義洋×田中貴大

新作レビュー

探偵マーロウ
田辺隆史 古くて、新しいマーロウ映画
ウルリケ・オッティンガー、ベルリン三部作
冨岡悦子 フリークス・シティ ベルリン
遺灰は語る
田中千世子 さらば、ノスタルジー
アウシュヴィッツの生還者
宇田川幸洋 壮大ならいいというものではない
クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
上條葉月 クローネンバーグは過去に回帰したのではない

追悼 中島貞夫

倉本 聰 貞夫とのこと
吉田 馨 先生、行ってらっしゃい
熊切和嘉 先生の「新しいの」
山下敦弘 格好良い“デタラメ”
向井康介 映画監督の背中を見せてくれた最後

連載 映画たちよ!私たちのディスクール
クィアフェミニズムトランスジェンダー、いまどう語る?
川口敦子 児玉美月 坪井里緒 岩槻 歩

岡 博大 生誕120年 小津安二郎 世界のOZUを訪ねて

映芸ジャーナル
あしたの少女/君は行く先を知らない/ファルコン・レイク/PLASTIC/遠いところ/山女/世界のはしっこ、ちいさな教室
桝田 豊 武隈風人 洪 先恵 菊井崇史 菊池海斗 吉田晴妃 鄭 大熙

Book Reviews
睡蓮みどり 若林 良編「ダルデンヌ兄弟 社会をまなざす映画作家
筒井武文 御木茂則著「映画のタネとシカケ」
井上眞介 関本郁夫著「映画監督放浪記」
丸山正樹 雫境編著「『LISTENリッスン』の彼方に」
渡辺 考 西園徹彦著「相思樹の歌」
夏目深雪 李 鳳宇著「LB 244+1」
森脇清隆 山根貞男著「映画を追え フィルムコレクター歴訪の旅」

編集部の一冊
連載
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
春日信一 雀の涙
荒井晴彦ノート

映画芸術484号 映画「福田村事件」の主演俳優・井浦新と田中麗奈らが船に乗っている写真を使った表紙。右下、白文字で福田村事件 井浦 新 田中麗奈 コムアイ 森 達也 髙山文彦 中川五郎 小野沢稔彦 加藤直樹 宮田 仁 福井紳一 佐伯俊道 井上淳一 荒井晴彦の名前が二段になっている。次行にクィア映画の現在性 白字で東海林毅 菅 孝行 渡辺みえこ 久保 豊 坪井里緒。さらに次行、日本映画制作適正化とは? と書かれており横に中村義洋と田中貴大の名前が書かれている。
映画芸術 夏  484号 (発売日2023年7月31日)

 


 

※お詫びと訂正※

映画芸術」484号において、以下の訂正・誤植がございました。

【該当箇所】
中川五郎「事件の核心を雄弁に伝えること」
P.19 上段
【誤】
福田村事件を歌にする時も、事件について歌う箇所は、森達也さんの文章や辻野弥生さんの本『福田村事件』、それにネットで見つけることのできたさまざまな資料や新聞記事をもとにして、起こった事実だけを正確に伝えることを心がけた。

【正】 福田村事件を歌にする時も、事件について歌う箇所は、森達也さんの文章やネットで見つけることのできたさまざまな資料や新聞記事をもとにして、起こった事実だけを正確に伝えることを心がけた。歌が出来上がってからも2013年に出版された辻野弥生さんの本『福田村事件』を読んで検証した。



P.88 福間健二様のお写真に、下記のコピーライト表示が抜けておりました。
©︎Toshio Hirayama

関係者の皆様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、 誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げ、ここに掲載いたします。

4月28日発売!映画芸術483号

渇水

髙橋正弥 子どもが主人公の映画に惹かれてきました。恵子と久美子の幼い姉妹を通して 未来に何か提言できると思いました
加藤正人 慈雨到来

せかいのおきく

阪本順治 途中で出て行く人がいるかもしれないけど、最後まで見てもらえれば、何を真ん中にして何を描いたのかを分かってもらえると思います

斎藤久志、追悼

長谷川和彦 斎藤は大人だな。立派に生きたよ
橋口亮輔 映画監督という人生
塚本晋也 『サンデイドライブ』のこと
矢崎仁司 斎藤のこと
石井 勲 もう一本残ってるよ
安藤 尋 「遠慮」が優しさだった
廣木隆一 いたい 芝居
高尾祥子 全ては現場で作られる
吉岡睦雄 背中にそっと置いてくれる手
真辺克彦 “けはいのあるひと„
鈴木卓爾 斎藤久志監督との演技の時間について
矢口史靖 気の抜けた映画作ったらサイトーさんに叱られる
唯野未歩子 心臓の大きさが違う人
奈緒 映画という永遠の中で
東出昌大 悼みと決意を斎藤監督に……
風間志織 斎藤さんの無念を私は忘れない
田中千世子 推しだった
鈴木ゆたか 完成尺の5倍のフィルムが2日で消えた
加瀬仁美 私たちは最後まで一緒に生きていた

教え子たちの聲
山﨑佐保子 松田知子 荒木三奈 玉澤恭平 堀田孝之 古畑耕平 川久保直貴 橋本達也 古村拳人 大島まり菜 鈴木理恵 佐藤あさみ 齋藤萌 近藤希実 細井健介 李 向 増田嵩虎 栗田陸 阿部友馬 中園和希 坪井里緒 洪 先恵 菊池海斗 伊藤裕満 八木あきほ

小沼 勝、追悼

田中陽造 遠い記憶
村上 修 黒い目の自画像とシュールなケルン
柄本 明 メガネの奥で光るあの目
末永 賢 生贄たちの曼陀羅
松田まどか 小沼監督と過ごした夏
樽本周馬 小沼勝自伝の「助監督」として
小沼(小泉)篤美 「倉庫に眠ったフィルムは映画とは呼ばない」
小沼 勝、語る 撮影所曼荼羅

追悼

吉田喜重
上野昻志 吉田喜重とは、だれか?
絵沢萠子
鳩飼未緒 大胆かつ多情な女
今村治子
阪本順治 お治さんとの40 年……いまめそめそ泣いている
鈴木邦男
足立正生 思想信条の男・鈴木邦男との無言の付き合い
瀧澤亜希子 憂国者と陽だまり

大森一樹、語る 

風の歌を聴け』から『テイク・イット・イージー』まで  聞き手=緒方 明

特別寄稿

金子修介 映芸でなら語れる『百合の雨音』監督記

特別インタビュー  取材・文 魚住桜子

ミカエル・アース
僕の映画作りは常に「場所」「都市」から始まります。ロメールと一点だけ共通点があるとすれば、ロケ地から物語を膨らませていくことです

新作レビュー

独裁者たちのとき
福井紳一 ソクーロフ の迷妄
レッド・ロケット
いまおかしんじ ポルノの人
フェイブルマンズ
森井勇佑 映画にとりつかれたらジャンキーになるしかない
日の丸〜寺山修司 40 年目の挑発〜
後藤和夫 「日の丸」の向こうに何を見る
NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇
伊達政保 渋さ知らズの原点と実像を探る
娯楽映画職人の矜持 脚本家・野上龍雄 遅すぎた発見
井上淳一 野上龍雄の覚悟を見よ

連載 映画たちよ!私たちのディスクール
性表現と身体表現の定型を映画が超えるとき
川口敦子 児玉美月 坪井里緒 岩槻 歩

映芸ジャーナル
僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。/ノートルダム 炎の大聖堂/J005311 / EO イーオー/レッド・ロケット/郊外の鳥たち/同じ下着を着るふたりの女
武隈風人 桝田 豊 髙木 愛 吉田晴妃 荒川求実 菊井崇史 坪井里緒

Book Reviews
千浦 僚 志村三代子、ヨハン・ノルドストロム、鳩飼未緒 編著「日活ロマンポルノ 性の美学と政治学
渡辺葉子 古賀 太 著「永遠の映画大国 イタリア名画120 年史」
わたなべりんたろう サエキけんぞう、篠原 章 著「はっぴいえんどの原像」
山里孫存 渡辺 考 著「沖縄 戦火の放送局—軍隊に飲み込まれたラジオ」
久保 豊 木下 忍 著「木下恵介とその兄弟たち」
桝田 豊 中野睦夫 著「中野睦夫作品集Ⅱ 終わりの街」
編集部の一冊 岡 博大編「小津三昧」

連載
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
わたなべりんたろう OUT OF SCREEN
志村秀人 そこに風は吹いているか
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
雀の涙  春日信一
編集子雑言
荒井晴彦ノート

映画『渇水』の主演・生田斗真がうつむいている表紙。
映画芸術 春  483号 (発売日2023年4月28日)

1月30日発売!映画芸術482号

白黒の廃墟の写真を使ったHPトビラ画像。赤字で2022年日本映画ベスト&ワーストと大きく書かれている。右側に崔洋一、死ス、大森一樹、追悼などの主な特集が書かれている。
映画芸術 冬  482号 (発売日2023年1月30日)
2022年  日本映画ベスト&ワースト
相田冬二 石飛徳樹 磯田 勉 上野昻志 宇田川幸洋 浦崎浩實 大高宏雄 岡田秀則 緒方伶香 岡本安正 荻野洋一 小薗賀津雄 小薗裕美子 春日信一 上條葉月 川口敦子 北村匡平 小嶋千佳 児玉美月 志村秀人 新宿かぼす会 睡蓮みどり 田辺隆史 千浦 僚 寺脇 研 中村賢作 林 久登 ファビアン・カルパントラ 藤原奈緒 細谷隆広 前田耕作 山下絵里 吉田伊知郎 渡辺武信 渡辺葉子 映画芸術編集部

  

新作レビュー

フラッグ・デイ 父を想う日
大野南淀 ロードムービーの快活さで内側を浸していくために
ミスター・ランズベルギス 新生ロシア1991
田中千世子 「裏切るな」の声に反響するリトアニアの歴史
コンパートメントNo.6
野木京子 見るべき大切なものを静かに教えてくれる
シャドウプレイ【完全版】
晏妮 アフター「6.4」の縮図
雑魚どもよ、大志を抱け!
細野辰興 「新しい映画」なのか「より良く出来た映画」なのか

崔 洋一、死ス
伊藤俊也 崔 洋一との三十七年
田辺隆史 まだ大丈夫、やれる、と崔は応えた
浜田 毅  辺野古の海辺で
佐伯俊道 じゃあ、またね~
本木克英 崔 洋一理事長を偲ぶ
李 鳳宇 崔 洋一、強烈な陽
大日方教史 最後の作品のこと
森重 晃 映画『カムイ外伝』のこと
榎 望  崔さんのサニーサイドとダークサイド
井上淳一 喧嘩、勝ちますよ
若杉正明 残念な決別

富山加津江vs荒井晴彦 崔 洋一を語る
崔 洋一、語る 「朝日新聞」2022年5月10日~27日より再録

大森一樹、追悼
斉藤由貴 女優力を感じた、と書いてくださいました
岡田 裕  映画が本当に好きだった
丸山昇一 大森一樹と出会った頃
森重 晃  市ヶ谷駅近く、25畳のスタッフルーム
坂本 礼  続・リュミエールたち
富山省吾 これからも語り合い共に生きる映画仲間
渡邊孝好 大森さん、とのこと
村上知彦 さよならぼくのともだち
大森一樹、語る 出生から『ヒポクラテスたち』まで  聞き手:緒方 明

追悼 澤田幸弘
渡辺武信 集団抗争劇〝ニューアクション〟を支えた作家

追悼 結城良熈
山田耕大 「おまえは現場がわかっていない」

追悼 小林政広
サトウトシキ 年が明けたらすぐに小林さんの誕生日がくる

追悼 鈴木志郎康
村山匡一郎 個人映画の巨匠逝く

ippo
柄本佑×荒井晴彦 絶対、長編撮ります

連載 映画たちよ! 私たちのディスクール
川口敦子 児玉美月 坪井里緒 岩槻 歩
ベネデッタ/恋のいばら/ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい/エゴイスト/ガール・ピクチャー/あつい胸さわぎ/シャドウプレイ

佐藤千穂著『映画夢情』を読む

神山征二郎 千穂さんと「映画芸術」の思い出
伊藤彰彦  小川徹鶴田浩二の時代への挽歌

インタビュー 取材・文 魚住桜子

オドレイ・ディヴァン
中絶を試みることは命を危険にさらすことを意味したのです。中絶によって広がる波紋は、別の側面も炙り出していくのです

ポーランド映画
進行する悲しみに彼らは向き合う 近藤希美

映芸ジャーナル
有り、触れた、未来/小さき麦の花/啄む嘴/母の聖戦/エンドロールのつづき/ガール・ピクチャー/ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
武隈風人 吉田晴妃 菊井崇史 桝田 豊 高木 愛 坪井里緒 四ヶ所稜太

連載
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
大木雄高 「LADY JANE」又は下北周辺から
雀の涙 春日信一
荒井晴彦ノート

映画「雑魚どもよ、大志を抱け」のワンシーンを使った表紙。4人の少年が線路に立っている。
映画芸術 冬  482号 (発売日2023年1月30日)
【全国書店、映画館、WEB(FujisanAmazon)にて発売予定!】

 


 

※お詫びと訂正※

映画芸術」482号において、以下の誤植・誤りがございました。
【該当箇所】
P.3 目次:緒方伶香様のお名前が間違っておりました。
(誤)緒方
(正)緒方

緒方伶香様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、 誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。

P.145 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』登場人物のお名前が間違っておりました。
(誤)白
(正)白

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の制作陣の皆様、原作者様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、 誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。

10月31日発売!映画芸術481号

映画「天井の花」の主演・東出昌大と入山法子の写真が使われた表紙。

映画芸術 秋  481号 (発売日2022年10月31日)

天上の花
入山法子 有森也実 
容易には答えの出ない人の思いをこの映画は救うのだと思います


東出昌大 萩原朔美 寺脇 研
愛する女性を殴る衝動は自傷行為に近いのではないだろうか


片嶋一貴 役者たちと見ているものが同じになる瞬間がある
井坂洋子 達治の像とその抒情詩がここに並びたつ


あちらにいる鬼
寺島しのぶ 人との縁は愛おしく尊いものだと感じてもらいたい
井上荒野 ごっこのように、鬼はあちらにもいて、こちらにもいるのです
廣木隆一 真ん中に筐子がいて両脇に篤郎とみはるがいる
原 一男 ドキュメンタリストのつぶやき


千夜、一夜
青木研次
失踪の理由に苦しみながら待つ人、その姿を見つめることが大切なのです


新作レビュー
はだかのゆめ
大久保賢一 死者と生者、闇と光 彼岸と此岸を包む映画の力

 吉増剛造×空間現代
菊井崇史 声と音の像の響き

ケイコ 目を澄ませて
山㟢高裕 川べりの日々

暴力をめぐる対話
冨岡悦子 撮影される思考 対話は予定調和を拒絶し、混沌とする

間借り屋の恋/ダラダラ
坪井里緒 もっと曲がって、ダラダラで


夜明けまでバス停で
REVOLUTION+1
「怒り」を胸に、いま撃つべきものは?
高橋伴明 足立正生 寺脇 研


いまおかしんじのいま
いまおか的キャラクター造型と作劇術をめぐって
井土紀州 佐藤 稔 中野 太 川﨑龍太 いまおかしんじ

 

特別インタビュー 取材・文 魚住桜子
エマニュエル・ベルコ
私は美しい光を求めていましたが、ロックダウン明けで猶予はありませんでした
撮影監督にいつも言っていたのは、人々を美しく撮ってほしいということです


邦洋★映画合戦 最終ラウンド
荒井晴彦 寺脇 研


連載 映画たちよ!私たちのディスクール
家族ー父ー母、そして制度が映し撮られるとき
川口敦子 児玉美月 坪井里緒 岩槻 歩 
秘密の森の、その向こう/ケイコ 目を澄ませて/マイ・ブロークン・マリコ/そばかす/窓辺にて/パラレル・マザーズ/シスター 夏のわかれ道


松原信吾、追悼
長尾啓司 走ろうぜ!
佐々木彰 山田太一ドラマスペシャルをもういちど
深澤 宏 今、想うこと
佐伯俊道 たった一本の二人だが……
田辺隆史 グッドバイ、信吾さん
本木克英 松原先輩を偲んで
松原 慧 親孝行か親不孝か
松原純子 いつのことだか


私の好きな映画館
新宿文化劇場
中村征夫 記憶に残る迷宮の映画館

新宿日活/新宿ヒカリ座
渡辺武信 日活アクションの歴史を刻んだ場所

小倉昭和館/フォーラム八戸
寺脇 研 映画の館とは?

岩波ホール
野崎有以 心の映写機は今日も回る

高田馬場パール座
渡辺葉子 あの階段を降りていく時

シネマホール
林 久登 三つの星座が光る場所

ニューアート
川口敦子 1978年夏、ニューアート

シネロマン池袋
千浦 僚 映 ポルノ映画が活きている場

久留米東映劇場
原秀則 いまも看板が残っている

ACTミニ・シアター
ACT SEIGEI THEATER
岩槻 歩 スクリーンを見上げる時以外はずっと下を向いていた

南明館
丸山昇一 ものすごく前置きが長い


映芸ジャーナル
さすらいのボンボンキャンディ/響け!情熱のムリダンガム/餓鬼が笑う/ノベンバー/夢半ば/あのこと/こころの通訳者たち
荒川求実 髙木 愛 菊井崇史 桝田 豊 武隈風人 坪井里緒 吉田晴妃


Books Reviews
中川五郎 西崎雅夫著「普及版 関東大震災 朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証言」
児玉美月 オーソン・ウェルズ、ヘンリー・ジャグロム著 ピーター・ビスキンド編「オーソンとランチを一緒に」
堀内 恭 浦崎浩實著「ムービー・マガジン1975─1989」
柏原寛司 蓮實重彥著「ジョン・フォード論」
川瀬陽太 津田寛治著「悪役」
椎根 和 会田誠 著「性と芸術」
藤原奈緒 「私たちの湯布院映画祭 映画ファンが、来て、観て、語った46年」
編集部の二冊 


連載
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
雀の涙 春日信一

編集子雑言

 

【全国書店、映画館、WEB(FujisanAmazon)にて発売中】

 


※お詫びと訂正※

映画芸術」481号において、以下の誤りがございました。

【該当箇所】
P.130 「映画たちよ!私たちのディスクール」『シスター のわかれ道』に関しましての岩槻の発言
(誤)『トップガン マーヴェリック』を超える大ヒット
(正)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を超える大ヒット

 

関係者の皆様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、
誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。

 

7月29日発売!映画芸術480号

「天使のはらわた 赤い教室」の台本を表紙に使用している。 長髪の女性がふりむいているイラスト (C)Takashi Ishii/(C)Fammefatale

映画芸術 夏 480号 (発売日2022年7月29日)

はい、泳げません/わたしのお母さん
阿部純子 自分の素が役柄に正直に出てくる それが私のスタイルかと思います


いま「戦争映画」を見る
戦争と女の顔
中本道代 戦後を生きる女性兵士たち

失われた時の中で
常石敬一 その人らしく生きる

島守の塔
渡辺 考 究極の事態に人は何を決断するか

教育と愛国
前川喜平 かくして教育の右傾化は進む


特別インタビュー 取材・文 魚住桜子
マチュー・アマルリック
脚本はバイブルではないから、解体して、よりわかりやすいように噛み砕いていく
役者の動き、音楽に乗せていく方法を考えていくのです


新作レビュー
こちらあみ子
中尾太一 物語の判断 親に残された仕事とはなにか

東京2020 オリンピック SIDE:A
東京2020 オリンピック SIDE:B
宮田 仁 8ミリ映像が子供たちを「未来」に閉じ込める

ビリーバーズ
森 達也 露骨な暗喩と手法からなにが見えるか


青山真治を、送る
監督予定作シナリオ 退廃姉妹
島田雅彦 原作、荒井晴彦井上淳一 脚本
森重 晃 「退廃姉妹」の行方

 

石井隆、追悼
竹中直人 石井隆の世界を撮れる監督はもうどこにもいない
伊藤洋三郎 新宿二丁目の外階段の踊り場でネオンバックに電話している石井さん
大森氏勝 映画の父・石井隆
明智惠子 映画(虚構)と現実の境目でいつも、美しい奇蹟を起こしてきたひと
佐々木原保志 頑固でシャイな天才、石井隆と……


佐々木史朗、追悼
大森一樹 へそ曲がりのダンディ、私的佐々木史朗
佐藤美由紀 オフィス・シロウズのはじめの頃
須藤秋美 二度の固い握手
八木あきほ “先生”のこと
岡田 裕 映画界の荒野に旗を掲げた人
根岸吉太郎 忍耐に隠された短気


伊藤雄、追悼
中谷健太郎 ♪おいら死んだとなあ……
柄本 明 雄さんの顔
渡辺葉子 映画祭参加者の背中を押してくれた人
田井 肇 敗者の姿に身を寄せる
安藤桃子 湯布院映画祭伊藤雄顕在
奥田瑛二 横たわる君は笑顔だったと聞いた
阪本順治 雄さん、いまごろウクライナの上空に
渡辺武信 映画愛を抱き続けることが彼へのお返しか?
寺脇 研 同じ時代の日本映画を見続けて来た同士
白鳥あかね 極楽映画祭を、雄さんと
三沢和子 人の輪をつくるひと
椎井友紀子 雄さんへ
柄本 佑、安藤サクラ 遠慮がないけど愛がある 雄さんの人柄がつくった映画祭
横田茂美 伊藤雄と湯布院映画祭


佐藤忠男、追悼
晏 妮 佐藤忠男について私が知っている二、三の事柄
石坂健治 批評なのか応援なのか


新連載 荒井晴彦映画放談
荒井晴彦稲川方人 進行=岩槻 歩


第6回 映画たちよ!わたしたちのディスクール
女性と血 ヒロイン像の行方をめぐって
川口敦子 児玉美月 岩槻 歩 坪井里緒


消えゆくミニシアターの面影
野崎有以 民主主義社会における娯楽
石橋秀彦 兵庫、豊岡劇場からの声


澤井組スタッフ座談会 /再掲載
澤井信一郎とは何者だったか その監督術と人間術
藤沢勇夫+小島吉弘+鹿島 勤+大津 是+隅田 靖+中田秀夫荒井晴彦


映芸ジャーナル
リコリス・ピザ/映画はアリスから始まった/よだかの片想い/きっと地上には満天の星/裸足で鳴らしてみせろ/ぜんぶ、ボクのせい/頭痛が痛い
桝田 豊 吉田晴妃 磯田 勉 髙木 愛 武隈風人 菊井崇史 坪井里緒


Books Reviews
椎根 和 横尾忠則著「原郷の森」
北村匡平 上野昻志著「黄昏映画館──わが日本映画誌」
北村岳人 森達也著「千代田区一番一号のラビリンス」
編集部の一冊 仙元誠三/山本俊輔、佐藤洋笑著「キャメラを抱いて走れ! 撮影監督仙元誠三」


連載
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
OUT OF SCREEN わたなべりんたろう
春日信一 雀の涙
編集子雑記
荒井晴彦ノート

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