映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月30日より「映画芸術」436号発売!!

B5判/192頁/増頁特別定価1500円

『東京公園』 <br>青山真治(監督)インタビュー

2007年の『サッド ヴァケイション』以来、4年ぶりとなる青山真治監督の新作長篇『東京公園』が公開中だ。北九州の地で神話的世界が繰り広げられる前作に対し、東京を舞台とした今作では、カメラマン志望の大学生を中心とした人間模様がユーモアも交えて軽や…

映芸シネマテークvol.9『適切な距離』レポート

今週末の7月23日(土)から8月5日(金)まで開催されるCO2東京上映展2011。今泉かおり監督『聴こえてる、ふりをしただけ』(選考員特別賞、女優賞を受賞) 、リム・カーワイ監督『新世界の夜明け』(観客賞受賞)のほか、特別上映作品として万田邦敏監督『面…

『緑子/MIDORI-KO』 <br>黒坂圭太(アニメーション作家)インタビュー 後編 <br>『みみず物語』から長編『緑子/MIDORI-KO』まで

手描きアニメーション、実写、写真アニメーション、クレイアニメなど、様々な技術を駆使する孤高のアニメーション作家、黒坂圭太。彼の実験的なアニメーションはアヌシー、オタワなどの国際アニメーション映画祭や各種コンペティションで受賞、様々な映像祭…

『超・悪人』と映像を模倣する映像 <br>萩野 亮(映画批評)

乱雑にカメラが床に据えられると、その当のカメラに向かって何やら過剰な自己アピールを始める怪しげな男のすがたが大きく映し出される。夜のマンションと思しき一室の、限られた照明のなかでこちらを見据えるサングラスの男は、ひとりでにテンションを上げ…

映画館だより『あぜ道のダンディ』 <br>JUST TWO OF US(『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』のテーマ) <br>若木康輔(ライター)

多くの方は無私の熱意でやっていると知っている。尊重もしている。しかし、いち物書きとしては、新しい才能を大きな声で喧伝することにどうも戸惑いがある。急いで作家に仕立てられて若いうちに潰れた者を(別分野を含めて)何人か間近に見てきたせいで、慎…