映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

月曜COREDOシアター「映芸マンスリー」<br>8月~10月の上映作品決定!!

映画芸術DIARY」と同時に開始された月例上映会「映芸マンスリー」は、上映機会の少ない優れた作品を観客に届けようと企画したものです。これまで斎藤久志監督『ホワイトルーム』を皮切りに、太田綾花監督『花のこえ』、佐向大監督『まだ楽園』を上映してきました。毎回、監督や出演者の方々をお迎えしてトークショーを行い、観客の方々と作り手の距離を少しでも近づけようと努めております。また、オープニングトークとして映画評論家・野村正昭さんによる「今月のスイセン映画」を毎月開催し、ライブ版「映画芸術」として情報発信していきたいと考えています。不慣れな運営でお見苦しい点もあるとは思いますが、皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。

日程

8月13日(月)/9月10日(月)/10月9日(火)

毎月第2月曜に開催(10月のみ火曜日開催)

タイムテーブル

開場:18時30分

開演:19時 

・インディーズ映画(短篇)を上映

・月例オープニングトーク(ゲスト・野村正昭

・本編の上映

・ゲストトーク(45分程度)

会場 

シアター&カンパニー「COREDO」

千代田線乃木坂駅2番出口すぐ右隣のビル地下1階

港区赤坂9-6-41 乃木坂ビルB1

電話 03-3470-2252 

http://www.tc-coredo.join-us.jp/

入場料 

1800円(1ドリンク付き)*定員 40名

追加ドリンク、料理も可能(500円~)

    

上映作品

8月13日(月)

『野川(公開タイトル:妻たちの絶頂 いきまくり)』

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監督・脚本:後藤大輔

出演:吉岡睦雄、千川彩菜、柳東史、結衣 ほか

(2006年/35ミリ/62分)

ピンク映画監督の伸輔は自分と妻との関係を投影した「野川」というシナリオを書いている。彼はそこに叔父夫婦の物語を交錯させようと考えるのだが、次第に彼の脳裏では現実と虚構とが入り乱れていく。

過去と現在、虚構と現実を飛躍する展開は観る者の想像力をかき立て、優れたディティールが胸に迫る。自虐的なユーモアと遊び心に溢れたストーリーは、どことなくウッディ・アレンの映画を彷佛させる。女性にもぜひお勧めしたい昨年度ピンク映画の傑作。

http://xcity.jp/shin-toho/ondemand/615/index.html

●ゲスト 後藤大輔

併映作品『DEAR』

監督・脚本・撮影・編集:金允洙

出演:吉田洋史、村岡威幸、高崎郁子

(2006年/DV/17分)

明学の輝く星キム・ユンス。

月が池に映るようにキム・ユンスの映画には世界が映る。

世界の苦痛と世界のエロスが夜の公園で交錯する『DEAR』は

美しくも偉大な短編である。

――田中千世子(映画評論家)

9月10日(月)

『あしがらさん』

あしがらさん.jpg

監督・撮影・編集・ナレーション・制作:飯田基晴 

音楽:梅津和時 ほか

(2005年/DVCAM/73分)

あしがらさんは20年以上も新宿の路上で生きてきた。残飯で飢えをしのぎ、心を閉ざして誰とも付き合わない。作者はポツポツと語られる彼の言葉に耳を傾け、二転三転する状況に寄り添う。3年におよぶ撮影で生まれた信頼が、思いがけない変化をもたらす。新たな人生を歩み出したあしがらさんの姿は、私たちに微笑みと希望を与えてくれる。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ashigara/

●ゲスト 飯田基晴

併映作品Gibson

監督:岡太地 脚本:岸野雄治

(2000年/DV(撮影16mm)/11分)

大阪芸術大学に白昼堂々、正体不明の殺人鬼が現れるらしい。

その噂を聞きつけた正義感の強い映像学科の学生が、

事件を解決するために大阪芸大の各学科の学生が集結させた…!

大阪芸大の特色がよくわかるブラックコメディ・アクション。

『屋根の上の赤い女』の新進監督が学生時代に制作した貴重な作品ですのでお見逃しなく。

10月9日(火)

『たった8秒のこの世に、花を』

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監督・構成:稲川方人

出演 福山知佐子 吉増剛造 宮西計三 花輪和一 ほか

(2004年 /DV/59分)

路傍に育つ草、トタンの錆び、深夜の路地に生きる飼い主を持たない猫たち、そして野川に立ち枯れている草木や朽ちようとしている花々。これら小さな、か弱い生命に、みずからの「絵画」の原理を見つめて、画壇のアウトサイドにありながら、繊細な絵を構築しつづける画家・福山知佐子の、病魔に身体を侵蝕されてなお透明に生きる「生存」の姿をとらえる異色のドキュメンタリー。

●ゲスト 稲川方人

併映作品『グリーン』

監督・脚本:榎本至

出演:稲川方人、良行勇二、福本明日香

(2005年/DV/20分)

未婚の娘の妊娠を父はいかに受け入れるのか。

小津が描こうとしなかったこの問題に端的に迫る、

もうひとつの『秋刀魚の味』! 

だが、ここでは秋刀魚ではなく緑のキュウリだ!

――稲川方人(詩人・映画監督)

* 上映方法について

作品は全てDVD上映となりますので予めご了承ください。

* 予約について

予約は電話、メールにて承ります。下記まで、お名前、連絡先(電話番号/メールアドレス)、希望日(作品)、枚数をお知らせください。予約にて定員(40名)となった場合、当日券はございません。小さな会場ですので、事前の予約をお勧めいたします。

主催 「映画芸術」「シアター&カンパニーCOREDO」

企画制作 「映画芸術

予約・問い合わせ 「映画芸術」編集部

電話/ファックス 03(3350)6877