映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

10月31日発売!映画芸術481号

映画「天井の花」の主演・東出昌大と入山法子の写真が使われた表紙。

映画芸術 秋  481号 (発売日2022年10月31日)

天上の花
入山法子 有森也実 
容易には答えの出ない人の思いをこの映画は救うのだと思います


東出昌大 萩原朔美 寺脇 研
愛する女性を殴る衝動は自傷行為に近いのではないだろうか


片嶋一貴 役者たちと見ているものが同じになる瞬間がある
井坂洋子 達治の像とその抒情詩がここに並びたつ


あちらにいる鬼
寺島しのぶ 人との縁は愛おしく尊いものだと感じてもらいたい
井上荒野 ごっこのように、鬼はあちらにもいて、こちらにもいるのです
廣木隆一 真ん中に筐子がいて両脇に篤郎とみはるがいる
原 一男 ドキュメンタリストのつぶやき


千夜、一夜
青木研次
失踪の理由に苦しみながら待つ人、その姿を見つめることが大切なのです


新作レビュー
はだかのゆめ
大久保賢一 死者と生者、闇と光 彼岸と此岸を包む映画の力

 吉増剛造×空間現代
菊井崇史 声と音の像の響き

ケイコ 目を澄ませて
山㟢高裕 川べりの日々

暴力をめぐる対話
冨岡悦子 撮影される思考 対話は予定調和を拒絶し、混沌とする

間借り屋の恋/ダラダラ
坪井里緒 もっと曲がって、ダラダラで


夜明けまでバス停で
REVOLUTION+1
「怒り」を胸に、いま撃つべきものは?
高橋伴明 足立正生 寺脇 研


いまおかしんじのいま
いまおか的キャラクター造型と作劇術をめぐって
井土紀州 佐藤 稔 中野 太 川﨑龍太 いまおかしんじ

 

特別インタビュー 取材・文 魚住桜子
エマニュエル・ベルコ
私は美しい光を求めていましたが、ロックダウン明けで猶予はありませんでした
撮影監督にいつも言っていたのは、人々を美しく撮ってほしいということです


邦洋★映画合戦 最終ラウンド
荒井晴彦 寺脇 研


連載 映画たちよ!私たちのディスクール
家族ー父ー母、そして制度が映し撮られるとき
川口敦子 児玉美月 坪井里緒 岩槻 歩 
秘密の森の、その向こう/ケイコ 目を澄ませて/マイ・ブロークン・マリコ/そばかす/窓辺にて/パラレル・マザーズ/シスター 夏のわかれ道


松原信吾、追悼
長尾啓司 走ろうぜ!
佐々木彰 山田太一ドラマスペシャルをもういちど
深澤 宏 今、想うこと
佐伯俊道 たった一本の二人だが……
田辺隆史 グッドバイ、信吾さん
本木克英 松原先輩を偲んで
松原 慧 親孝行か親不孝か
松原純子 いつのことだか


私の好きな映画館
新宿文化劇場
中村征夫 記憶に残る迷宮の映画館

新宿日活/新宿ヒカリ座
渡辺武信 日活アクションの歴史を刻んだ場所

小倉昭和館/フォーラム八戸
寺脇 研 映画の館とは?

岩波ホール
野崎有以 心の映写機は今日も回る

高田馬場パール座
渡辺葉子 あの階段を降りていく時

シネマホール
林 久登 三つの星座が光る場所

ニューアート
川口敦子 1978年夏、ニューアート

シネロマン池袋
千浦 僚 映 ポルノ映画が活きている場

久留米東映劇場
原秀則 いまも看板が残っている

ACTミニ・シアター
ACT SEIGEI THEATER
岩槻 歩 スクリーンを見上げる時以外はずっと下を向いていた

南明館
丸山昇一 ものすごく前置きが長い


映芸ジャーナル
さすらいのボンボンキャンディ/響け!情熱のムリダンガム/餓鬼が笑う/ノベンバー/夢半ば/あのこと/こころの通訳者たち
荒川求実 髙木 愛 菊井崇史 桝田 豊 武隈風人 坪井里緒 吉田晴妃


Books Reviews
中川五郎 西崎雅夫著「普及版 関東大震災 朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証言」
児玉美月 オーソン・ウェルズ、ヘンリー・ジャグロム著 ピーター・ビスキンド編「オーソンとランチを一緒に」
堀内 恭 浦崎浩實著「ムービー・マガジン1975─1989」
柏原寛司 蓮實重彥著「ジョン・フォード論」
川瀬陽太 津田寛治著「悪役」
椎根 和 会田誠 著「性と芸術」
藤原奈緒 「私たちの湯布院映画祭 映画ファンが、来て、観て、語った46年」
編集部の二冊 


連載
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
志村秀人 そこに風は吹いているか
大木雄高 「LADY JANE」又は下北沢周辺から
雀の涙 春日信一

編集子雑言

 

【全国書店、映画館、WEB(FujisanAmazon)にて発売中】

 


※お詫びと訂正※

映画芸術」481号において、以下の誤りがございました。

【該当箇所】
P.130 「映画たちよ!私たちのディスクール」『シスター のわかれ道』に関しましての岩槻の発言
(誤)『トップガン マーヴェリック』を超える大ヒット
(正)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を超える大ヒット

 

関係者の皆様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、
誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。