映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

映画芸術465号発売!

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1960年代末から70年代初めの流動的な時代の息吹を獰猛なまでに体現していた若松孝二の数々の映画。それらを恊働した若々しい群像のなかにひとりの女性がいた。助監督・吉積恵だ。彼女の「生と死」が50年後の現在に呼び戻されるとき……。
【対談】門脇 麦 + 荒井晴彦
教えてください。恵さんが生きた時代のことを
吉澤 健 俺の体の内う ちに若松さんが居た 
川上照夫 帰り来ぬ夏 
横田直寿 「横田は、いるか!」
髙間賢治 めぐみの生きた証のために
小水一男 「ビザール」で秋山道男に会った
内田春菊 静かに病人させてくれ、と秋山さんは言っていた
原発、その問うべき課題
福島原発事故からやがて8年。原発の肯否を問うわれわれの意識は前進しているのか、後退しているのか。戦後経済の成長に隠蔽されてきた問うべき課題が次第に希薄になっているのではないか。『モルゲン、明日』『彼らの原発』、この原発をめぐる2本のドキュメンタリーを軸に、われわれの意識の現在を探る。
木村 結 映画には世界を変える力がある 
飯田哲也 今の日本には「焼け野原」が広がっている 
坂田雅子 私たちはターニングポイントにいる 『モルゲン、明日』上映に寄せて
川口 勉 おおい町が問うもの 『彼らの原発』をめぐって
ノスタルジーが歪むとき【1968年 激動の時代の芸術】展を見る
千葉市美術館で開催中の大規模な「68年」展。50年後のいまそこに流れている風は何処へ流れてゆくか?
堀 浩哉 「廃墟」の「創出」から見出したもの 美共闘と「68 年」 
小野沢稔彦 実現不能の夢のモンタージュ 
綿野恵太 無垢なる魂と徒労感
足立正生 「1968」は一過性のものではない。今もまた、破壊と創造の運動、好奇心が全てを解決する闘いは続いている
『アジア三面鏡』
ひとつの主題を3人のアジアの監督が撮る、東京国際映画祭の話題の連続プロジェクト。そこに参加したふたりが見たアジアにおいて"国境を超える映画”の姿
【対談】行定 勲 + 松永大司
津川雅彦、追悼
根岸吉太郎 津川さんの骨はどこにいくのだろう  
笹野高史 美しさが人を惹きつけずにはおかない人
鶴橋康夫 麦秋の真ん真ん中に兄を置き  
新藤次郎 津川さんの遊びかた  
金子修介 日本映画の黄金時代が垣間見える
真由子 父・津川雅彦のこと
  
廣木隆一 まだまだわがままを言いたかった  
佐向 大 バックミラー越しの大杉漣田村正毅フィルモグラフィー
追悼、橋本 忍
中島丈博 不肖の弟子への遺言

丸山昇一 弔事にかこつけて、私ごと

鈴木一誌 現在は過去に追いつかない
「幕末維新」映画の考察

筒井清忠 大衆イメージから見る明治維新
新作批評

バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』

川口敦子 その微笑みは誰のもの?

青山真治 マクレディはクロかシロか?

『恐怖の報酬』

上島春彦 50 年代フランス映画を70 年代にリメイクしたアメリカ映画、それを21 世紀にわざわざ見る意味とは? 

『幻を見るひと』

城戸朱理 詩人・吉増剛造が日本の古層にふれる
新連載 そこに風は吹いているか

志村秀人 映画街が消えたとき
私の映画史 ホラー映画 日本映画篇 
中村征夫 渡辺武信 上島春彦
大野直竹  渡辺葉子 浦崎浩實
寺脇 研  川口敦子 松原信吾 
青山真治 鶴田法男 堀内 恭 
千浦 僚 河村雄太郎

映画祭報告
ベトナム映画祭2 018 in 神奈川

山㟢高裕 ベトナム映画は戦後を生きている

仙台短篇映画祭2018

永野貴将 上映したい作品に自信持って若手監督を応援しつづける

井上智貴 アルドリッチ木下惠介も小さな自主映画と一緒に並んでいる
映芸ジャーナル
日日是好日』『テルマ』『山中傅奇』
『地蔵とリビドー』『シャルロットすさび』
『真っ赤な星』『心魔師』
武隈風人 桝田 豊 寺本郁夫
大久保渉 菊井崇史
井上智貴 磯田 勉
Book Reviews
中野 太 向井康介著『猫は笑ってくれない」
岩槻 歩 松本圭二著『松本圭二セレクション9 チビクロ」
足立正生 弥山政之著「伝説の映画監督 若松孝二秘話」
〈連載〉
笠原和夫日記1961 年
韓米★映画合戦 寺脇 研×荒井晴彦
わたなべりんたろう 日本未公開傑作ドラマ紹介
菅孝行の戦後史 ことにおいて後悔せず
サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
近藤希実 Made in USA
大木雄高「LADY JANE」又は下北沢周辺から
雀の涙  春日信一
荒井晴彦ノート