映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

映芸シネマテークvol.9のお知らせ

9月2日(金) 『親密さ(short version)』  第2回で評判を呼んだ『PASSION』の濱口竜介監督を再びゲストに迎え、現在製作中の新作『親密さ(short version)』を上映する。『親密さ』は3部構成、4時間弱の長編映画として完成予定だが、その中の第2部を為す今回の短縮版は、劇団「らせんロール」による平野鈴演出、濱口竜介脚本の舞台劇「親密さ」の公演の記録映像から構成されている。  「グレンギャリー・グレン・ロス」に続き「おやすみ、かあさん」が11月末から上演される青山真治監督、『東京人間喜劇』『歓待』と青年団での映画製作を続ける深田晃司監督など、近年映画監督と演劇との関わりが少なからず話題を呼んでいる。更には爆音映画祭の活況も手伝ってか、ライブを撮影した、もしくはライブシ−ンが見せ場となっている作品も増えつつある。しかし映画が演劇・ライブと関わりを持つのは決して珍しい試みではない。濱口監督がここ1、2年の動きだけを見て演劇と関わりのある映画に挑戦したとは思えない。『親密さ』は闇がベースとなっている簡略化された背景や、不意に挿入される観客席からの眼差し、そして奇妙な切り返しが象徴する人物たちの距離感など、単に演劇を記録しただけに留まらない緊張感をもたらしている。また本作はツイッターという装置が、現時点で最も美しくドラマ上に登場する映画でもある。  上映後、濱口竜介監督と荻野洋一氏(映像演出・映画評論)とのゲストトークを予定。 ※本イベントは予約で満席となりましたので当日券はございません。悪しからずご了承ください。 『親密さ(short version)』 シネマテーク10回目「親密さ」スチール.jpg 監督・脚本:濱口竜介 舞台演出:平野鈴 撮影監督:北川喜雄 舞台撮影:飯岡幸子 加藤直輝 長谷部大輔  音楽:岡本英之 ギター演奏:浜本亮  出演:佐藤亮 伊藤綾子 手塚加奈子 新井徹 菅井義久 香取あき  製作:ENBUゼミナール  (2011年/136分) 監督プロフィール 濱口竜介:1978年生まれ。東京大学卒業後は自主制作と並行して映画、テレビの助監督を務めた後、06年に東京藝術大学院映像研究科に入学。在学中に長編『SOLARIS』『PASSION』などの監督・脚本を手掛け、特に『PASSION』は2008年のサンセバスチャン国際映画祭、東京フィルメックスのコンペに出品されるなど、国内外の映画祭で上映された。ほか監督作に『永遠に君を愛す』(09)、日韓共同製作作品『The Depths』(10)など。 開場:19時 開演:19時30分 トーク 濱口竜介(『親密さ』監督・脚本) 荻野洋一(映像演出・映画評論) 会場:人形町三日月座B1F  Base KOM http://www.mikazukiza.com/map/index.html 中央区日本橋人形町1-15-5柏原ビルB1F 電話03-3667-0423 人形町駅A2番出口より徒歩1分、水天宮前8番出口より徒歩1分 入場料金:1500円 ※ 当日はDV-CAMもしくはDVD上映になります。 ※ 予約は電話、メールにて承ります。下記まで、お名前、連絡先(電話番号/メールアドレス)、枚数をお知らせください。予約にて定員(30名)となった場合、当日券はございません。 主催:映画芸術、coffee & pictures人形町三日月座 予約・問い合わせ:映画芸術 編集部 電話:03-6909-2160 メール:eigei★y7.dion.ne.jp  ★を@に変換してご入力ください