映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

インド映画特集上映「ボリウッド・ベスト」<br>松岡環(字幕翻訳)インタビュー

 インド映画は1970年代に世界一の製作本数となり、21世紀に入ってからは年間製作本数が1000本を超えることも珍しくない。その多さはインド内で映画製作に用いられている言語数の多さに起因しているのだが、もっとも多く製作されるヒンディー語映画の本拠地ムンバイを、「ボンベイ(ムンバイの旧名称)はインドのハリウッド」という意味をこめてひとは「ボリウッド」と呼ぶのだ。  そして今日、8月30日よりその「ボリウッド」のキング、俳優シャー・ルク・カーン主演作品3本がシネマート六本木にて公開される(*1)。  嗚呼、ボリウッド・ムービー、そしてインド映画! それは、アメリカとヨーロッパばかりをうかがってる日本人映画観客の多くを捨て置いて、素知らぬ顔で滔々と流れゆく世界映画の一大潮流! いつまでも物珍しさばかりではないインド映画の魅力を伝えるべく、この3作品の字幕を手がけた、日本におけるインド映画紹介のゴッドマザーである松岡環さんにお話をうかがった。   (取材・構成・注釈:CHIN-GO!) matuoka.jpg 松岡環(まつおか たまき)プロフィール 49年兵庫県生まれ。大阪外国語大学インド・パキスタン語学科卒(ヒンディー語専攻)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に事務職員として就職。語学力向上のためと思って観はじめたインド映画の面白さに目覚める。75年初のインド行。81年からビデオを使った上映会を開始。82年の「国際交流基金映画祭 南アジアの名作をもとめて」に参加。その後インド映画祭実行委員会を組織し、83年、85年とインド映画祭を開催。88年にはぴあと組んで25本のインド映画を紹介する「大インド映画祭」を開催。映画祭上映や劇場公開作、ビデオ、DVDなどで多数のインド映画の字幕を手掛ける。
×       ×       ×
――松岡さんは、なんというかもっと威張ってもいいんじゃないんでしょうか。インド映画紹介と研究の権威なのに、すごくおおらかで、こんなちょこっと興味を持ったような人間を気さくに相手してくださる。 ええ~っ、なんで威張らんとあかんのですか~(笑)。自分から映画評論家とか名乗ったことないですしね。私はどうもミーハーで、この俳優かっこいい、みたいな部分で楽しみたいんですよ。 ――以前、プレスリーがお好きだったとお聞きしたような。やはりミュージカル映画もお好きですか。 プレスリーの映画は『ガール!ガール!ガール!』(63年)とか『アカプルコの海』(64年)とか大好きでしたね。あとミュージカルは『ウエスト・サイド物語』(61年)から始まって、『サウンド・オブ・ミュージック』(65年)とかいっぱい観ました。 ――なるほど。フレッド・アステアのようなスタイルではなく、群舞とロケーション撮影も含むミュージカルはまさしくインド映画に直結します。あと、香港映画もお好きなようですが(*2)。 80年代半ばにインド映画がちょっと面白くなくなった時があって。ビデオの台頭で、暴力とセックスの要素が強くなりすぎた時期なんですね。そのころ香港では『男たちの挽歌』(86年)みたいな映画が出てきた。で、88年のインド映画祭のときも心はわりと香港に向いていたりしたんですよ。この頃は香港へ行きながらインドへも、という生活でした。その後マレーシア映画のリストの中にインド人監督名を多数発見し、彼らがマレーシア・シンガポールの映画界を立ち上げていったことがわかってきたんです。一方でそれらの映画の製作者は、のちに香港でも大プロデューサーとして活躍することになる人々だった。こういう面白い事実を発見したので、92年の暮れには、もう仕事してる場合じゃない、と、まじめな公務員だったのに辞めて、トヨタ財団から取りつけた研究助成金で93年にアジアの映画交流史を調査する旅に出ました。東京外大のアジア・アフリカ言語文化研究所で働いていたおかげで、民族や文化が交流して、世界はつながっている、というふうに見る目を養えていたのも大きく役立ちましたね。 kazoku02.jpg.jpg (C)2001 DHARMA PRODUCTIONS ――その発見の記録である「アジア・映画の都 香港~インド・ムービーロード」(97年 めこん刊)はすばらしい本です! 実地に生きられた映画史・映画地誌の冒険というか(*3)。僕がこの本に初めて出会ったのは97年の『ラジュー出世する』(製作は92年)公開時でしたが、当時は理解も関心もおそまつなもので拾い読みしか出来ず。ずっと気になっていたのですが、昨年買い直しましてガン読みしました!インド映画DVDを渉猟するのにガイドとしても活用してます。 次々とつながっていく事実や関係を発見したり、生じてくる疑問を調査していくことが楽しくって楽しくって。アカデミックな感じではないフィールドワークですね。本を出したころちょうど『ラジュー~』が日本公開され、その後あの『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95年 日本公開98年)が江戸木純さんの見事な仕掛けで大ヒットして、インド映画は一挙に知られるようになります(*4)。それはもう見ていて、ああ『ムトゥ』、おまえはいい人にひろわれたなあ~、という感じでしたよ。 ――僕はまだインド映画を大して観てない半可通ですが、それでもすっかりその魅力に参ってしまって、それをどう他人に伝えたらいいか、身もだえしてます。日本におけるインド映画の、知ってるひとはものすごく詳しく熱狂的だったりするのに、知らないひとはまったく知らないというこの状況を、その最前線で、おそらく誰よりもナマに生きてらっしゃる松岡さんはどうお考えですか? それはやはり観てもらうしかないですね~。観てもらえれば面白さはわかってもらえるんだから。『ムトゥ』ブームがそうだったわけだし、そういうふうにまたなってもらいたい。日本人だって、美空ひばりの映画とか、東宝クレージーキャッツ映画や若大将ものなど、ミュージカル映画、歌謡映画を楽しむ素地はかつてあったわけですから。音楽好き、ダンス好きの若い人たちは、インド映画を観れば即好きになるんじゃないかと思いますし。 ――なるほど。たしかに、女性でヨガやインド舞踊をやってるひとも結構いますからね。……ところで、最新ボリウッド・ムービーのある種のものは、ダンスシーン、音楽シーンの充実ぶりにおいて、ハリウッドの、とりわけブラック・ムービーや音楽もの映画に、追いつき追い越すゾ、の挑戦状を叩きつけているかのようですが、インド映画界の意識はどうなのでしょう。 それが意外とそういう意識はないみたい。ボリウッド映画は、国内の観客や在外インド人らに観られるだけで十分、という感じなんです。ハリウッド映画は自分たちの映画より格が上の存在、と受け取られてる。ハリウッドに挑むようなつもりは全然ないみたいですよ。でも、ハリウッドへの対抗意識があると、きっと映画がいやらしくなるし、失敗する。例えば、昨年ソニー・ピクチャーズ資本で作られたサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督(日本では『ミモラ 心のままに』(99年)が公開済み)の『SAAWARIYA(愛しい人)』みたいにね。『ジーンズ/世界は2人のために』(98年・日本公開99年)も、ちょっとそんな感じがあった。ボリウッドの多くの映画人は、そういうこと全然意識しないで職人的にやってます。今は監督やスタッフに若いひとが増えたし、彼らは、90年代初頭から外国のPVやMTVの類をよく観て育った世代で、それらもしっかり研究してます。あと、かつては無許可で洋楽を使ってたりしたけれど、今回上映される『たとえ明日が来なくても』では、あのアメリカ映画の『プリティ・ウーマン』(90年)の主題曲(“Oh,Pretty Woman”64年のヒット曲)を正規ライセンスを取ったうえで大胆にアレンジして使ってます。これはかなり話題になったんですよ。 asita02.jpg.jpg (C)2003 DHARMA PRODUCTIONS ――では、世界各国でのインド映画の受け入れられかたはどのようなものでしょう。 インドに対して元宗主国であるという独自の立場にあるイギリスでは、昔からインド映画はよく観られてます。マイノリティ層を主な視聴者としているチャンネル4というテレビ局が、かつて「ムービー・マハル」というインド映画を紹介する番組をやっていたこともあります。歌や踊りの名場面を抜粋して流すその番組は大好評で、一般のイギリス人も含めてかなりのひとがそれを楽しんでいました。最近では、イギリスの週間興行収入ベスト10には毎月必ずと言っていいほどインド映画がランクインしています。ドイツでは2、3年前からシャー・ルク・カーンブームが起こっていて、彼の映画は大人気。あとシャー・ルクは、フランスから文化勲章を貰ってるそうです。アメリカも、インド系住民が多いためインド映画のDVDが出回っていて、それで発見してハマったインド系以外の人がファンになる例も多い。中国でも、昔から身近な輸入娯楽映画として認識されてます。セリフは中国語吹き替えで、歌のシーンだけヒンディー語そのまま、なんてかたちで、テレビ放映されたりVCDになって市販されたりしてますね。 ――そういえば以前、松岡さんが、中国人留学生のかたから「耳に焼きついて離れないメロディがあるんです」と相談され、その記憶に基づくハミングかなんかを聴いて、たちどころにその曲が『DISCO DANCER』(83年)というインド映画のものと解明した話を聞きました!(*5) ああ、あの80年代のもろディスコ・ブームの映画。はやりすたりに敏感なインド映画なので、80年代前半はああいうディスコものがいっぱい作られましたね。 ――そういう“ディスコ映画期”のパロディ的な場面が『たとえ明日が来なくても』にあります。その名も“It’s Time to Disco”という曲で主人公らがディスコで踊りまくるという。 あんなレトロ調のナンバーもあるし、かと思えばシンプルなラブソングやゴージャスな衣装とセットの群舞シーンもあるし、インド映画のソング&ダンスシーンは盛り沢山です。でも、ほとんどのインド娯楽映画はミュージカルなわけだけど、それについて日本では「突然、歌と踊りになる」としばしば言われるのにはびっくりしますね。映画をよく観ていると、うまくこう盛り上がってきて、歌に到る展開があって、歌と踊りがはじまるのに。 ――必然はありますね。今回上映の『DON ドン―過去を消された男―』でも、序盤の代表的ミュージカルシーンのひとつに、冷酷な暗黒街のボスに恋人を殺された女がそいつを警察に売る、密告電話してから刑事たちが到着するまでのあいだ、ホテルの一室でそいつを足止めするためにその女が何をするかというと、エロティックに、誘惑と拒絶のセクシーダンスを踊りまくる、と。もうそれしかない、それこそが映画的に一番正しい。……インドのひとはやっぱあんなに歌ったり踊ったりしてるんでしょうか。 してます。好きですね、歌や踊りが。特に結婚式とかになると、みんな張り切って歌い踊ります。普段でも遊びや余興で歌合戦なんかしますし。しりとり歌合戦みたいなことをするテレビ番組もありました。映画主題歌、ヒット曲はすごく浸透してるし、昔の映画の歌でもみんなよく知ってる。あと名ゼリフ名場面も皆すぐわかります。だから映画でパロディ場面が出て来ると、もう大笑い。映画が国民にすごく愛されているという、インドはいまだに映画がしあわせな国ですね。 don01.jpg.jpg (C)2006 EXCEL ENTERTAINMENT ――インド映画を観ていると強烈な国民意識ナショナリズムも感じます。今回上映される『家族の四季―愛すれど遠く離れて―』は、互いを想いながらも離ればなれになってしまった家族が、10年の年月を経て再び心を結びあう物語ですが、映画の後半の舞台となるロンドンで、もはやイギリス人たちは点景に過ぎない。その点は、ロケーション撮影のほぼ全編をニューヨークでやっている『たとえ明日が来なくても』も同様ですが、かつての支配国イギリスで撮影された『家族の四季』のほうにより強い自民族中心主義的ニュアンスを感じます。 主人公夫婦の息子が、学校の催し物でドレミの歌を歌う、と、みせかけて、インド国歌を歌う。他のイギリス人の生徒も一緒に。しかも原語で!そして父兄も教師もインド国歌に敬意を表してスタンディング、という、そんなことあるわけないでしょうが、おそらくインド人観客としてみれば、あそこは感激の涙がでるところでしょう。実際、インド系のひとたちというのは世界中に移住して生きているわけで、それでも、それだからこそ、帰属する国があり、帰るべき故郷があり、共に生きる家族がある、という、そういう中心へ向う意識がある。海外在住インド人にとって、映画は祖国に結びつくための装置でもあります。下手すると狭量な排外主義などを助長する危険もあるけれど、映画でインド人アイデンティティを確認した海外在住インド人たちが、故郷を大切に思い、送金を続ける、というのはインドにとってもメリットが大きいわけです。まあ常に情勢も変化してますから、そのときどきで当たる映画もいろいろですけどね。 ――最後に唐突ながら、2007年インド最大ヒット映画『オーム・シャンティ・オーム』について聞かせてください(*6)。この映画は「アジアフォーカス2008 福岡国際映画祭」での上映が決まっていて、現在松岡さんが字幕を製作中とのことですが、一般劇場で公開される予定はないんでしょうか? 個人的には是非公開されてほしいのですが! 監督は女性で、ながらく舞踊監督をしていたファラー・カーンです。今回の「ボリウッド・ベスト」3作品の振り付けも彼女がやってます。彼女の監督第1作である前作『MAIN HOON NA(僕がいるだろ)』(04年)も観たけれど、やはりさすがに舞踊監督だけあって、俳優の動きとか身体性の捉えかたがすぐれているなと思いました。でも今回の『OSO』はほんとに字幕が大変! そもそも映画界内幕ものだし、他のインド映画への言及や引用がすごく多くて、自分では100%わかるものの、それを日本人観客にどう伝えればいいか、苦労してます。権利の関係で今回は福岡の映画祭だけで上映され、プリントはすぐ返却、ということになってますが、すごく面白い映画なので一般公開されるようになればいいですね。配給会社に、買ってェ~、ってお願いしなくてはね。 【注釈】 *1シャー・ルク・カーン   1965年生まれ。テレビの俳優として活躍したのち映画界へ。90年代半ばから現在までトップ俳優の座に君臨するキング・オブ・ボリウッド。いま日本国内、レンタルなどでシャー・ルクを観ることができるDVDやビデオは『アシュラ』(94年・強烈なストーカー役を怪演!)、『ディル・セ 心から』(98年・社会派監督マニラトナムが放つテロル的恋愛映画)だろうか。ハンサムでもあるが、それ以上に熱血さ、存在から溢れ出るパトスでスクリーンを満たすタイプの俳優である。 *2「香港映画もお好きなようですが」  うっかりの失礼ぐちを叩いたものだ。松岡さんは、後に挙げる著書「アジア・映画の都」でも香港映画からアジア映画文化圏の交流に分け入ってゆくさまが書かれているし、中国語圏映画についての研究も数多く発表されている。お好き、どころではないエキスパートにして、生き生きとしたエモーション、熱烈なる思い入れを現在に至るまで失わないファンだ。近著に「レスリー・チャンの香港」(08年・平凡社)がある。 *3「アジア・映画の都 香港~インド・ムービーロード」(97年・めこん刊)   生涯かけて繰り返しめくってしまうだろう書物、真に悦ばしい意味で読み終え得ぬ本、というものがある。それがこの「アジア・映画の都」。巻末の、登場した映画題名の索引の国籍が、日本、韓国、中国・香港、台湾、フィリピン、タイ、マレーシアおよびシンガポールインドネシア、インドなどにまたがっているというだけでも途方ないのに、それらが無味乾燥な固有名詞としてではなく、映画体験として生きられている。謎と事件が連鎖してゆくアジア映画文化史の推理・冒険小説と呼ぶべきか、あるいは書かれたロードムービーというべきか。必読の名著。 *4『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95年・日本公開98年)  当時の単館公開系での大ヒット作にして、インド映画というものを日本に浸透させた文化現象たる映画。たしかに迫力あるキャラだが、なぜこのおじさんがスーパースターなんだ、ラジニカー ント!とか、なんか、いろいろが極端だぞ!とひとびとを驚かせたのだが、実はこれがインドでもある程度ローカルで独自なタミル語映画であることを、そのときは知るよしもなかった。 *5『DISCO DANCER』(83年)    輸入DVDを漁りはじめた初期にこのエピソードを聞いたがゆえに買い求め、ものすごいトラウマを受けた傑作。余談だが『DISCO ANCER』の主題曲はDEVOがカバーしているし、上記のエピソードの曲“Jimmy Jimmy Jimmy Aaja”も数年前、イギリスで活動しているスリランカ系女性ラッパー、M.I.A.がカバーし、ヒットさせていた。国際ディスコダンス大会がおこなわれているのだが、主人公ジミーは踊れない。数日前ライバルの陰謀で、ステージに置かれた高電圧ギターで暗殺されそうになったのだが、いちはやくそれを見抜いた彼の母が身代わりになって感電死。以来ジミーは舞台恐怖症。その彼をいざなうべくパートナーのヒロインが歌うのがこの歌。この映画は実在する。 *6『オーム・シャンティ・オーム』    07年は500本ほどの映画を観たが、ほとんどベストワンに感動したのがこの『OSO』だった。70年代と現在の映画界を舞台に(70年代にぺーぺーの大部屋俳優だった青年が、転生して30年後大スターになっている!!)、熱血シャー・ルク・カーン(当然一人二役)が映画への愛と恋人への愛で悪党相手に激闘、そして繰り広げられるものすごい質と量のソング&ダンスシーン! 単なる引用とかパロディの域を超えて、インド・エンターテイン映画史が塊として差し出される。そこには映画史というよりむしろ、娯楽映画が一作ごとに輪廻転生しつづけるとでもいうような迫力があった!是非、もっと観られてほしい。齢40を越えておそらく脂肪率10パー切りであろうヤセマッチョボディをつくり、役に臨んだシャー・ルクも話題に。 ボリウッド・ベスト上映作品】 『DON ドン―過去を消された男―』(2006年/168分) don02.jpg 監督:ファルハーン・アクタル 出演:シャー・ルク・カーン、プリヤンカー・チョープラー、アルジュン・ラームパール、カリーナー・カプール (C)2006 EXCEL ENTERTAINMENT 『たとえ明日が来なくても』(2003年/186分) asita01.jpg.jpg 監督:ニキル・アドヴァーニー 出演:シャー・ルク・カーン、プリティ・ジンター、サイフ・アリー・カーン (C)2003 DHARMA PRODUCTIONS 『家族の四季―愛すれど遠く離れて―』(2001年/210分) kazoku01jpg.jpg 監督:カラン・ジョーハル 出演:シャー・ルク・カーン、アミターブ・バッチャン、リティク・ローシャン、カージョル、カリーナー・カプール (C)2001 DHARMA PRODUCTIONS 8月30日(土)よりシネマート六本木にてロードショー 公式サイト:http://www.pan-dora.co.jp/bollywood/