映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

「月曜COREDOシアター 映芸マンスリー」<br>8月~10月の上映作品決定!

 これだけたくさんの映画が次々と公開される状況のなかにあって、情報量の少ないインディペンデント系の作品は、たとえそれが優れたものであってもうっかり見過ごされてしまいます。そんな状況にささやかながらも抵抗を試みようと始まったのが「映画芸術」が主催する上映会「映芸マンスリー」です。観客を巻き込んで激論しようなんてことを考えているわけではありません。運営はどちらかと言えばユルユルです。普段はメジャーの作品ばかり観ている方も、これまで映画芸術を読んだことのない方も、くつろいでいただける場所、イベントだと思います(ただ、上映後のゲストによるトークショーは意外とマジメです)。この上映会をきっかけに、少しでも映画というものを身近に感じていただければと思っています。  前置きが長くなってしまいましたが、「映芸マンスリー」8月以降の上映作品が決まりましたので、ここにお知らせいたします。 DPP_005.jpg 映芸マンスリーVOL14/若松孝二監督によるトークの様子 (写真:矢吹健巳) 8月11日(月) ゆふいん文化・記録映画祭 第一回松川賞入賞作『茨の同盟』(2006年/DV/65分) 茨の同盟.jpg 監督・編集・音楽:吉田和史 撮影・録音:石河雅史、土田潤也 出演:松野行秀ゴージャス松野)、田代純子 ほか 制作:早稲田大学川口芸術学校 ゲスト:吉田和史×野村正昭(映画評論家) 〈解説〉 女優・沢田亜矢子との離婚騒動により、マスコミからのバッシングを受けた松野行秀。その後も歌手デビュー、ホスト転身、整形手術などで話題を振りまいてきた彼が、地元福島でのプロレス興行『ゴージャスナイト』に挑む。どん底から這い上がろうとする男の苦闘と、それを支える女の意地を見つめることで、マスコミ報道のあり方を静かに問いかける(意外と)硬派なドキュメンタリー。 「ゆふいん文化・記録映画祭」公式サイト:http://movie.geocities.jp/nocyufuin/home.html 9月8日(月) 「背徳映画祭」傑作選 京都借ります_01.jpg 『遊泳禁止区域』(2007年/DV/20分)監督:前田弘二 『金鮎の女』(2007年/DV/24分)監督:いまおかしんじ 『ザ・ミルキィ・オーディション』(2007年/DV/7分)監督:吉行由実ドレメの女』(2005年/DV/26分)監督:しまだゆきやす 『京都 借ります』(2007年/DV/32分)監督:しまだゆきやす ※写真は『京都 借ります』 ゲスト:しまだゆきやす 〈解説〉 自身も数々の映画作品を発表する一方で、『恋する幼虫』(井口昇監督)や『ヒミコさん』(藤原章監督)などのプロデューサーを務め、「背徳映画祭」および「ガンダーラ映画祭」までオーガナイズするインディペンデント映画界の仕掛人・しまだゆきやす(イメージリングス代表)を迎えて送る「背徳映画祭」傑作選。新鋭・前田弘二の傑作短篇『遊泳禁止区域』、いまおかしんじのデタラメぶりが爽快な『金鮎の女』、女流監督・吉行由実が捨身で放つ妄想暴走映画『ザ・ミルキィ・オーディション』、そして、しまだゆきやすの耽美的なフェイクドキュメンタリー『京都 借ります』『ドレメの女』という過激かつ過剰なラインナップ。 「背徳映画祭」公式サイト:http://www.imagerings.jp/haitoku_home.html イメージリングス公式サイト:http://www.imagerings.jp/ 10月14日(火) 『最初の七日間』(2008年/DV/約85分) 最初の七日間.jpg 監督:斎藤久志 脚本:成冨佳代、斎藤久志 撮影:浜口文幸 録音:高田伸也 助監督:伊藤裕満 出演:平野啓子、松本圭史、藤田健吾、村上剛基奥田恵梨華 ほか 製作:デジタルハリウッド 制作:ENBUゼミナール ゲスト:斎藤 久志 〈解説〉 長崎・佐世保の銃乱射事件をモチーフとして、鬱屈した青春群像を超客観的な視点から描き出す戦慄作。出演者のほとんどがENBUゼミナールの生徒であるということが、映画にとって何のハンデにもなっていないことに驚嘆せずにはいられない。前作『ホワイトルーム』(「愛妻日記」シリーズ)で話題を呼んだ斎藤久志が本作でまた新たな境地を切り拓く。 ENBUゼミナール「ドロップ・シネマ・パーティー2008」公式サイト:http://www.enbu.co.jp/zemi/drop_07_aut.html 開場:18時30分 開演:19時  上映終了後に45分程度のゲストトークあり 終了時刻は作品の長さによって異なります 会場:シアター&カンパニー「COREDO」 千代田線乃木坂駅2番出口すぐ右隣のビル地下1階 港区赤坂9-6-41 乃木坂ビルB1 電話:03-3470-2252 公式サイト:http://www.tc-coredo.join-us.jp/ 入場料金:当日1500円 予約1300円(ともに1ドリンク付き) * 作品は全てDVD上映となりますので予めご了承ください。 * 予約は電話、メールにて承ります。下記まで、お名前、連絡先(電話番号/メールアドレス)、希望日(作品)、枚数をお知らせください。予約にて定員(45名)となった場合、当日券はございません。小さな会場ですので、事前の予約をお勧めいたします。 主催:映画芸術+シアター&カンパニーCOREDO 企画制作:映画芸術 予約・問い合わせ:映画芸術 編集部 電話:03-6909-2160 ファックス:03-6909-2161