映画芸術

脚本家荒井晴彦が編集発行人を務める季刊の映画雑誌。1月、4月、7月、10月に発行。2016年に創刊70周年を迎えました!書店、映画館、Amazon、Fujisanほかにて発売中。

月曜COREDOシアター「映芸マンスリー」<br>11月~1月の上映作品決定!!

 映画芸術が主催する上映会「映芸マンスリー」の11月~1月までの上映作品が決まりましたので、お知らせいたします。

 11月は新東宝映画のプロデューサーである福原彰さんの監督デビュー作『ETUDE』(うずく人妻たち 連続不倫)を、12月は9月4日に亡くなられた佐藤真監督の『阿賀の記憶』を上映いたします。

 また、来年1月は映芸マンスリー初の試みとして、学生映画の秀作を集めて一挙に上映する予定です。映画を専門とする学校の作品と映画サークルの大学生が作った作品が同時に上映される機会は少ないと思いますので、興味のある方は是非ご来場ください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

11月12日(月)

『ETUDE』(公開タイトル:うずく人妻たち 連続不倫)

うずく人妻1.jpg

監督・脚本:福原彰 

撮影・照明:清水正二、編集:酒井正次、音楽:大場一魅

出演:岡田智宏、佐々木麻由子、里見瑤子、中村方隆 ほか

2006年 /35ミリ/62分

〈物語〉

小説家の俊夫は年上の人妻・光枝と温泉旅行へ出かけ、旅館で情事に溺れていた。しかし、その夜、光枝の娘が交通事故で死んだという報せが入る。ふたりは罪の意識に苛まれ、関係を清算することにした。それから十年後、ふたりは思わぬ形で再会を遂げる。

ゲスト:福原彰(監督) ※シークレットゲストあり

12月10日(月)佐藤真監督追悼上映

阿賀の記憶

阿賀の記憶.jpg

監督:佐藤真 撮影:小林茂 録音・音構成:菊池信之 編集:秦岳志

2004/16ミリ/55分

〈解説〉

新潟県に流れる阿賀野川のほとりに暮らす人々を3年間に渡って撮影した『阿賀に生きる』から10年後、監督とキャメラマンは再び阿賀の地に赴くことを決意する。今は荒れてしまった田んぼや、主を失った囲炉裏などにキャメラを向け、人々が残した痕跡に10年前の映画づくりの記憶を重ねていく。そして、時間とは無関係であるかのように、阿賀野川はいつまでも雄大に流れる。『阿賀に生きる』から10年後の風景を綴る詩的ドキュメンタリー。

ゲスト:矢田部吉彦(プロデューサー)

1月15日(火)「学生映画まつり」

第10回京都国際学生映画祭グランプリ受賞作

『少年と町』

071130kobayashi-shonen.jpg

監督:小林達夫早稲田大学川口芸術学校

2007/DV/9分30秒/

第19回東京学生映画祭グランプリ受賞作

『家』

家.jpg

監督・脚本:長崎愛(慶應義塾大学 映画研究会MOVE)

撮影:長崎愛、大須賀康之、竹林亮、青山貴行 照明:大須賀康之、青山貴行 音楽:若尾俊亮、長崎愛、山口佳奈 録音:粟野直一郎

出演:高松治文、山岡史典、岡村洋一、梶山晏美

2007/DV/25分

〈物語〉

男3人で暮しているひとつの家族がある。どこにでもあるようなこの家の中には、それぞれの、さまざまな心の動きがある。この作品は、ある事件を通して見えてくる 「家族愛」をゆっくりと描きだす。

第7回フィルムラバーズフェスタ学生部門大賞、第24回そつせい祭準グランプリ受賞作

『everything』

everything.jpg

監督・脚本:石黒晋也(日本映画学校

撮影:向山英司、佐藤 優、田島 茂 照明:小林 拓、 石亀陽子 録音:下田義広、飯山一茂、玉井嘉浩 編集:阿部史嗣、山崎ひろ絵 音楽:濱崎明寿

出演:平栗里美、藤川俊生、キムラ緑子片岡礼子二階堂智

2006/16ミリ/45分

〈物語〉

児童養護施設で暮らす夏は同じ施設にいる勇と施設を抜け出し、自転車で夏の母親に会いに神戸へと向かう。しかし、母親には新しい生活があり夏は捨てられてしまう。そして13年後の東京。夏の前に義理の弟・瞬が現れる。心の奥底に封じ込めていた母親への感情が夏の中で次第に揺れ動きはじめる。

第6回横濱学生映画祭入選、かわさきデジタルショートフィルムフェスティバル2006優秀賞受賞

『War 60年目の「百人斬り事件」』

war.jpg

監督:渡辺豊彦(日活芸術学院

2006/DV/18分

〈解説〉

戦争を知らない若い作者が、今も真偽を巡って論争の続く「百人斬り事件」の存在を知り、関係者の声を聞いていくことにする。情報化する社会に抗うように、あくまでも他者との対話を通じて自らの言葉を獲得しようとする姿が胸を打つ短篇ドキュメンタリーの佳作。  

ゲスト:長崎愛、石黒晋也、渡辺豊彦(予定)

開場:18時30分  開演:19時 

各回オープニングトーク(ゲスト・野村正昭

本編の上映後、ゲストトーク(45分程度)

※終了時刻は作品の長さによって異なります

会場 シアター&カンパニー「COREDO」

   千代田線乃木坂駅2番出口すぐ右隣のビル地下1階

   港区赤坂9-6-41 乃木坂ビルB1

   電話 03-3470-2252 http://www.tc-coredo.join-us.jp/

入場料 1500円(1ドリンク付き)

★『映画芸術』最新号を持参された方、ご予約された方は1300円

★1月15日の『学生映画まつり』のみ一律1000円

* 作品は全てDVD上映(『阿賀の記憶』は16ミリもしくはDVCAM上映)となりますので予めご了承ください。

* 予約は電話、メールにて承ります。下記まで、お名前、連絡先(電話番号/メールアドレス)、希望日(作品)、枚数をお知らせください。予約にて定員(40名)となった場合、当日券はございません。小さな会場ですので、事前の予約をお勧めいたします。

主催 「映画芸術」「シアター&カンパニーCOREDO」

企画制作 「映画芸術

予約・問い合わせ 「映画芸術」編集部

電話/ファックス 03-3350-6877