映画芸術461号発売!
特集『花筐/HANAGATAMI』
『この空の花―長岡花火物語』『野のなななのか』、近作で語り継いだ、国家とそこに生きる人々への深遠な思い、そしてその自在で豊穣な大林映画史が見つめ続けたもの、長編『花筐/HANAGATAMI』を完成させたハイセンショウネン大林宣彦がいま語る渾身の言葉が、静かに胸に響く
【ロングインタビュー】
監督:大林宣彦 戦争なるものの狂気が、怯えとしてずっとあるんです
【レビュー】
小林竜雄 〈青春の戦争〉は〈国家の戦争〉に勝てるのか
『最低』
【インタビュー】
監督:瀬々敬久 僕の映画の初期衝動を感じました
【インタビュー】
主演:森口彩乃 ミホを演じたことで初めて自分の過去と向き合える瞬間が感じられたんです
【レビュー】
榎本敏郎 肯定して生きていくしかない人がここにはいる
『月夜釜合戦』
【インタビュー】
プロデューサー:梶井洋志 瞬く間に路上を伝播する「予感」
監督:佐藤零郎 布川徹郎の残した問い
【レビュー】
平井 玄 オレたちは月夜に大釜を背負っていこう
【対談】
足立正生+小野沢稔彦 娼婦が自転車でやってくるあのファーストカットだけでこれはいいぞと思う
<連載>連続斗論 最終回
西部 邁☓寺脇 研☓佐高 信
『幼子われらに生まれ』/『エルネスト』 ――ナイーブであり続けること
追想の人々
この数ヶ月、馴染み深い多くの人たちが相次いで亡くなった。彼らの面影を残し、彼らの遺したものを記憶するために、10人の追悼をここに
【清水一夫】
成田裕介 御法度の打ち上げの後、路上でふたりして号泣した
小野沢稔彦 憤怒とやさしさ 映画への終生変わらぬ戦い
大日方教史 その箸の持ち方が美しいかと清水さんは問いました
井上淳一 清水さんはニヒリズムを超えられたのだろか
【レナード・コーエン】
大木雄高 エロスとタナトスに葬られて
【ハリー・ディーン・スタントン】
川瀬陽太 ハリー・ディーンからは死の匂いがしたためしがなかった
【ジュリー・ルイス】
荻野洋一 「もう無我夢中だったのだ。触れるべきではなかったと今では思う」とMr.バディ・ラヴは言った
【西村昭五郎】
金子修介 西村さんのこと、あれこれ思い出す
桂 千穂 西村さんも僕も、真面目なものは嫌い。変な正義感はありませんから、どこかいつも醒めているんです
成田尚哉 「人間がちゃんとそこにおるように」と西村監督は言った
【サム・シェパード】
青山真治 コクピットの生き残りたちに捧ぐ
【ジョージ・A・ロメロ】
三宅隆太 作家性への迷いと承認欲求からの解放
【北原鉱治】
代島治彦 北原鉱治さん亡き後の、三里塚闘争の行方
【山野浩一】
足立正生 強制送還された私の「社会復帰」に力を添えてくれた人
【堀 禎一】
青山真治 堀禎一、中断という宿命
私の映画史「チャンバラ/剣戟映画」
中村征夫 渡辺葉子 堀内 恭 松原信吾 細野辰興
浦崎浩實 渡邊孝好 佐伯俊道 長谷川法世・悦子
宇田川幸洋 渡辺武信 上島春彦 川口敦子
河村雄太郎 千浦 僚 寺脇 研 稲川方人
新作レビュー
『月と雷』
小川智子 漂って生きていくことを女は選んだ
『光』
深作健太 たっちゃんの閾
『あゝ、荒野』
高取 英 もうひとつの「あしたのジョー」
『彼女がその名を知らない鳥たち』
千浦 僚 愛の映画が勝ち誇る一瞬
『日曜日の散歩者』
矢野静明 純化するモダニズム 日本モダニズムの終わりの姿
『婚約者の友人』
井坂洋子 男の横顔に女は死者を見つめる
『ドリーム』『アトミック・ブロンド』
上島春彦 女スパイはどこに活路を求めるか
『ノクターナル・アニマルズ』
川口敦子 “幻影の人生”に毒をまぶす
『否定と肯定』
千坂恭二 ホロコーストの有無から解明へ
『希望のかなた』
城戸朱理 大きな問題提起を抱えた小さな物語
2017満州紀行
晏 妮 ポスト満映史と自分史の旅
松岡錠司 満州ところどころ
鈴木清順問題共闘会議50年、問われているもの/span>
菅 孝行 映画の乱世 クロニクルの断片から
井上孝雄×大野和子×荒井晴彦
1968年東京、映画がたぎっていた
<連載>魚住桜子『夜明けの祈り』アンヌ・フォンテーヌ監督インタビュー
<連載>サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
映芸ジャーナル
『青春夜話 Amazing Place』『世界を変えなかった不確かな』『ひかりの歌』『ポンチョに夜明けの風はらませ』『おじいちゃん、死んじゃったって。』『オール・アイズ・オン・ミ』『エンドレス・ポエトリー』
磯田 勉 菊井崇史 武隈風人 大沢 愛
大久保渉 井上智貴 桝田 豊
Book Reviews
<その他連載〉
雀の涙 春日信一
大木雄高「LADY JANE」または下北沢周辺から
韓米★映画合戦 荒井晴彦☓寺脇研
わたなべりんたろう 日本未公開傑作ドラマ紹介
荒井晴彦ノート