日本大学藝術学部映画学科3年映像表現・理論コース映画ビジネスゼミでは12月13日(土)〜19日(金)の1週間、ユーロスペースにて学生主催の映画祭「ワーカーズ2014 はたらくを考える7日間」を開催します。
今年で4回目となる、日藝生主催の映画祭。「就職難民」・「フリーター」という言葉が飛び交う昨今、一方では「ブラック企業」や「過労死」の問題も叫ばれています。
働くことは美しい? 私たちはどうして働くのだろう?
映画は時代を映し出すものです。14人のゼミ生が選んだのは、溝口健二の『赤線地帯』(56)から、最新作の『夢は牛のお医者さん』(14)までの15本。
戦後から高度成長期を経て、21 世紀のリーマン・ショックやアベノミクスに至る各時代の内外の作品から、何カ月も議論に議論を重ねて選びました。劇映画もあれば、日本のドキュメンタリーの巨匠、土本典昭の初期ドキュメンタリー『ドキュメント路上』(64)もあり、現代中国の鬼才ジャ・ジャンクーのセミ・ドキュメンタリー『四川のうた』(08)もあります。「現代の労働」といえば、もちろんケン・ローチやアキ・カウリスマキも欠かせません。
スクリーンの中で「はたらく」古今東西の人々の姿から、「はたらくとは何か」をもう一度考えてみようじゃないか。この映画祭は、就職活動を控えた3年生のそんな着想から企画されました。
この映画祭は、企画から作品の選定・上映交渉・ゲスト交渉・チラシやパンフレットのデザイナー探しから制作そして会場運営に至るまで、全て学生主導で行っています。
【上映作品】
『赤線地帯』1956年 監督:溝口健二
『その場所に女ありて』1962年 監督:鈴木秀夫
『故郷』1972年 監督:山田洋次
『会社物語 MEMORIES OF YOU』1988年 監督:市川準
『浮き雲』1997年 監督:アキ・カウリスマキ
『この自由な世界で』2007年 監督:ケン・ローチ
『川の底からこんにちは』2010年 監督:石井裕也
『ある機関助士』1963年 監督:土本典昭
『ドキュメント路上』1964年 監督:土本典昭
『女工哀歌』2005年 監督:ミカ・X・ペレド
『サウダーヂ』2011年 監督:富田克也
『ある精肉店のはなし』2013年 監督:纐纈あや
『夢は牛のお医者さん』2014年 監督:時田美昭
上映スケジュール、トークゲストなど詳細は→http://workers2014.com
会期:12月13日(土)〜19日(金)
会場:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS3F Tel:03-3461-0211)